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「新聞広告の日」記念式典開く

2013/10/25

    日本新聞協会は10月18日、第56回「新聞広告の日」記念式典を港区の東京プリンスホテルで開催。新聞社や広告主企業、広告会社などから620人が参加した。第33回「新聞広告賞」、2013年度「新聞広告クリエーティブコンテスト」の贈賞式を行った。

    白石興二郎会長(読売新聞グループ本社社長・読売新聞東京本社社長)の開会あいさつに続き、来賓として全日本広告連盟の大平明理事長(大正製薬相談役)が登壇し、「新聞広告賞受賞作品は、キュレーションやネットワーク、地域密着力など新聞広告の特性をうまく活用している。新聞広告の力で日本を元気にしてほしい」と語った。

    続いて、日本広告業協会の髙嶋達佳理事長(電通会長)が「回復基調の景気や東京オリンピック・パラリンピック招致決定など明るさがある一方、震災復興、消費税、TPPなど課題も多く、新聞社の使命はますます大きくなる。読者への強烈なメッセージ力で新聞広告のチャンスも増していく」と述べた。

    新聞広告賞贈賞式では、9月4日に発表された広告主部門の広告大賞、広告賞、優秀賞と新聞社企画部門の広告賞、奨励賞が授与された。「サントリー金麦 ご当地季節情緒企画」で大賞を受賞したサントリーホールディングスの内藤俊一副社長は「地方紙ならではの地元コンテンツのおかげで、金麦のブランド力が向上できた。サントリーの宣伝がお客さまの人生の応援歌になるよう力を尽くしたい」と謝辞を述べた。

    講評では、中島祥文審査委員(ウエーブ クリエーション代表取締役)が「勢いのある広告には迫るような意思があり、読者をポジティブにする」と新聞広告への期待を語った。

    白石会長(左)とサントリーホールディングスの内藤副社長
    白石会長(左)とサントリーホールディングスの内藤副社長

    「しあわせ」をテーマにした新聞広告クリエーティブコンテスト入賞作品5点の贈賞式が行われた。応募総数1069点の中から最優秀賞には山﨑博司氏(博報堂)の「めでたし、めでたし?」が選ばれた。副田高行審査委員長(副田デザイン制作所主宰)は「最優秀賞は、『しあわせ』を逆説的に捉え、読者に考えさせるエッジの効いた作品だった。読者に新聞広告を再認識してもらう意味で、このコンテストには既存の価値観に一石を投じる役割を期待している」と講評した。

    新聞広告賞と新聞広告クリエーティブコンテストの入賞作品は、同協会ホームページ内で閲覧できる。