ミャンマー発★20年までにデジタル放送化
2013/11/01
ミャンマー国営放送局MRTVは、2020年までに全国でデジタル放送化を目指す方針を明らかにした。デジタル化に対応した放送基地局を15年までに77カ所、17年までには253カ所まで増設する計画だ。現地の日刊紙セブンデイ・ニュースジャーナルが伝えた。
MRTVが採用するデジタル放送システムは、欧州や東南アジアで一般的なDVB-T2と呼ばれる規格。既存のデジタルテレビには既に同規格のチューナーが内蔵され、視聴可能な環境だ。最大都市のヤンゴン、首都ネピドー、マンダレーの3都市では、従来のアナログ放送に加え、既にデジタル放送が視聴可能になっている。
MRTVは政府から資金拠出を受ける一方、CMスポット枠を販売し、広告収入の確保も目指す方針。
同国では1979年にテレビ放送を開始し、軍事政権下で政府の宣伝機関として利用されてきた。情報省は現在、独立性のある情報番組の編成ができるよう、MRTVを公共放送局に改組する法律の策定を進めている。10月15日には、TBSテレビとニュース報道に関する協力協定を締結。両局は、ニュース映像を相互に提供するとともに、取材や放送設備の利用で協力することに合意している。