宇宙飛行士の山崎さんが働く女性にエール~「ELLE WOMEN in SOCIETY 2016」開催
2016/06/22
ハースト婦人画報社発行の女性誌『ELLE Japon(エル・ジャポン)』は6月18日、仕事を持つ女性を応援するイベント「ELLE WOMEN in SOCIETY(エル・ウーマン・イン・ソサエティ)」を東京・港区の六本木アカデミーヒルズで開催した。
2014年のスタートから3回目となる今年は、自身のためだけでなく社会に貢献する働き方について考える「サステナブルワーク」をテーマに、リーダーとして成功しているビジネスウーマンやアートの世界で活躍している女性をゲストに招くセミナーやワークショップなど、バラエティーに富んだプログラムが用意された。
日本版『エル』の発行人である森明子氏は、昨年のテーマが「幸せになる働き方」であったことを紹介し、「今年は一歩進めて、自分が幸せになるだけでなく、周りや環境、社会を幸せにしたいという願いを込めました」とコンセプトについて話した。
宇宙飛行士の山崎直子さんは「宇宙、人、夢をつなぐ」と題したセミナーを行い、妊娠による医学的不適合判定など挫折を味わいながらもチャレンジを続け、日本人女性2人目の宇宙飛行士となる夢をかなえるまでの経緯を語った。
宇宙へ行く際は業務上の出張申請が必要であることや、打ち上げからわずか8分30秒で宇宙空間に到達してしまうこと、体が浮いた瞬間「懐かしい」と神秘的に感じたことなど数々の興味深いエピソードを披露。
「私たちの生活の中でチームワークは欠かせません。自分自身が決断し道を歩む過程で周りの人を巻き込みながら協力することが必要」とサステナブルワークの重要性について触れながら、「毎日あくせくして生活しているとあっという間に時間が過ぎてしまうけど、ちょっと星を見上げると地球で生かされていることを感じることができる」と忙しく働く女性にアドバイスを送った。
パリのアンヌ・イダルゴ市長からのビデオメッセージに続いて登壇した、フランス版『エル』およびエル・インターナショナルのコンスタンス・ベンケCEO(最高経営責任者)は、フランスや日本をはじめ、世界で女性が置かれている立場について解説しながら「世界の人口の半分は女性。女性は男性と同じ立場にならなければならない」と話し、「エルは女性と世界をつなげる媒体。このイベントを通じてエルはより女性の暮らしに密着します」とコメントした。
会場では、H&Mジャパン カントリーマネージャーのクリスティン・エドマン氏や柴田陽子事務所代表取締役ブランドプロデューサーの柴田 陽子氏、ELLE café 青山店のメリッサ・キング エグゼクティブゲストシェフ、モデルのKOuKAさん、作家の西加奈子さんらがセミナーを行い、同フロアに設けられたワークショップブースも、20代後半から40代の働く女性でにぎわった。