loading...

電通報ビジネスにもっとアイデアを。

第64回「民放大会」開く

2016/11/10

    日本民間放送連盟(民放連)は11月9日、第64回「民間放送全国大会」を東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールで開催、約1200人が参集した。大会式典をはじめ、二つのシンポジウム、記念講演、関連企画などを実施した。式典では、日本民間放送連盟賞と、今回で12回目となる日本放送文化大賞の表彰を行った。

     

    冒頭、井上弘会長(TBSテレビ名誉会長)があいさつに立ち、災害時の放送の役割、ローカル局の取り組み、インターネットの活用、NHKとの関係、新技術・新サービスへの対応、ラジオの取り組み、放送の自律の確保と放送倫理の向上などについて所信を表明。「放送事業者は、決して巨大企業ではないが、社会への影響力は非常に大きい。その認識を持ち、そのような企業で働いているのだという自覚を持ち、単眼ではなく複眼で物事を見て、報道していただきたい」と呼び掛けた。

    井上会長のあいさつ
    井上会長のあいさつ
     

    来賓からは、安倍首相からのビデオレター、高市早苗総務相のメッセージをあかま二郎総務副大臣が代読、日本放送協会の籾井勝人会長の祝辞が贈られた。

    安倍首相からビデオレター
    安倍首相からビデオレター
     
    あかま総務副大臣が高市総務相の祝辞を代読
    あかま総務副大臣が高市総務相の祝辞を代読
    籾井NHK会長
    籾井NHK会長

    大久保好男大会委員長(日本テレビ放送網社長)が「大会宣言文」を読み上げ、これを採択した。

    大会宣言
    「われわれ民間放送は、放送開始以来、常に正確な情報を迅速に発信し続けることで、視聴者・聴取者との信頼関係を築き、ライフラインの一翼を担ってきた。これからも、われわれは、生活に欠かせないメディアであり続けるため、多様化する新しい技術も取り込み、良質な番組を送り届け、国民の期待と信頼に応えていくことを誓う。第64回民間放送全国大会にあたり宣言する」

    大久保大会委員長による大会宣言
    大久保大会委員長による大会宣言
     

    続いて、平成28年民放連賞の表彰が行われた。この1年間の民放界を代表する番組など4部門93件が表彰され、受賞各社の代表にトロフィー・楯が贈呈された。

    第12回日本放送文化大賞の発表と表彰では、グランプリが、東海テレビ放送「人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり」(テレビ部門)とニッポン放送「ニッポン放送報道スペシャル『子どもたちの震災~しゃべっていいんだ』」(ラジオ部門)に贈られた。

    テレビ部門グランプリ表彰風景
    テレビ部門グランプリ表彰風景
     
    ラジオ部門グランプリ発表の瞬間
    ラジオ部門グランプリ発表の瞬間
     

    大会式典に続いて、リオパラリンピック銀・銅メダリストの山本篤氏が「~挑戦~ 東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて」と題して記念講演を行った。

    山本氏による記念講演(左はメダル)
    山本氏による記念講演(左はメダル)
     

    また、今大会では、次の二つのシンポジウムと関連企画を実施した。

    シンポジウム①

    ◇テーマ
     
    「ICT時代の民放テレビへの提言」
    ◇コーディネーター
     牛尾奈緒美氏(明治大学副学長<広報担当>・情報コミュニケーション学部教授)
    ◇パネリスト
     桜井徹哉氏(博報堂DYメディアパートナーズ取締役常務執行役員)
     鈴木おさむ氏(放送作家)
     髙橋利之氏(日本テレビ放送網制作局専門局長)
     矢野絹子氏(KDDIコミュニケーション本部宣伝部長)

    シンポジウム①
    シンポジウム①
     

    シンポジウム②

    ◇テーマ
     「SNS時代のラジオの可能性~冷静と炎上のあいだ」
    ◇コーディネーター
     田中和彦氏(南海放送社長)
    ◇パネリスト
     石倉裕大氏(ビデオリサーチひと研究所)
     杉本哲哉氏(グライダーアソシエイツ社長)
     眞鍋かをり氏(タレント)

    シンポジウム②
    シンポジウム②
     
    関連企画「百聞は一見に如かず! 技術部門受賞事績を大解剖!」「全国ラジオ局オールWEBページ」を同時開催