東日本大震災を風化させない 311を「つながる日」に
2017/03/29
イベント「HAPPY DAY TOKYO 2017」(主催:同実行委員会)が、3月20日、東京・千代田区の日比谷公園で開催された。今年も「311『つながる日』プロジェクト」がブースを出展した。HAPPY DAY TOKYOは、国連の定める「国際幸福デー(3月20日)」を日本に広め、定着させることを目指して2013年から開催されているイベントで、コンサート、アクティビティー、展示が行われ、飲食ブースなども出店される。
「311を『つながる日』に」プロジェクトとは、多くの人が東日本大震災から学んだ「つながること」の大切さを記憶し、自分ゴトとして行動につなげていくことをめざした活動。2014年、被災地支援に取り組んできたNPO法人ETIC.(エティック)代表理事の宮城治男氏の一言から始まったもので、宮城氏の「311を『震災が起きた日』としてだけでなく、すべての人に関係がある日として、ポジティブな形でずっと残していこう」という呼び掛けに賛同した有志が集結した。
2015年には「311を『つながる日』にする会」が発足。同会の主旨に賛同する企業、個人も徐々に増加し、毎年さまざまな取り組みを行ってきた。
ベネッセホールディングスのサポートのもと、昨年に引き続き出展された「つながる日ブース」では、モニターでコンセプト映像を上映したほか、来場者に「つながるメッセージ」を書いてもらうなどの活動が行われた。
また、ステージイベントではアーティスト「AERIAL(エアリアル)」が、被災したスパリゾートハワイアン(福島県いわき市)応援ソング「息吹」や、同プロジェクトのテーマソング「手をつなごう」を演奏。来場者約200人が手をつなぎ、噴水の周りに大きな輪ができあがった。
HAPPY DAY PROJECT代表の南部亜紀子氏は、ステージ上で「今年のこのイベントのテーマそのものが『手をつなごう!』。つながることで幸せな気持ちを共有したい」と語った。