あの「東京五輪音頭」が2020年に向け、リメークして復活!
2017/07/26
2020年東京オリンピック開幕の3年前となった7月24日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、東京・港区の虎ノ門ヒルズ オーバル広場で「東京五輪音頭 -2020- 」の発表会を行った。
同音頭は、1964年東京オリンピックのテーマソングとして制作され、歌手の故三波春夫さんらの歌唱で知られる「東京五輪音頭」(作詞=宮田隆 作曲=古賀政男)を2020大会に向けてリメークしたもの。組織委では、全国の夏祭りや盆踊りを通じて多くの人に歌い踊ってもらうことで、大会の機運醸成につなげたい考えだ。
会場には盆踊りをイメージしたステージが設けられ、司会の古舘伊知郎さんと、タレントのテリー伊藤さんによる軽妙な掛け合いで会は進行した。2人は先日販売が始まった、東京2020公式オリジナル商品の浴衣を着用し「風通しが良くて、気持ちがいい」とご機嫌な様子。
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組織委の森喜朗会長は「商品の浴衣や法被は丸川大臣の発案だ」と明かした。丸川珠代東京オリンピック・パラリンピック担当相が「日本の夏は、やはり祭りに限ると思い進言した」と話すと、森会長は「少ない予算をやり繰りして商品化した」と笑わせた。
ステージには、女優の中村アンさんやテレビ・ラジオのパーソナリティーのクリス・ペプラーさん、オリンピアンの澤穂希さん(サッカー)、吉村真晴選手(卓球)と、パラリンピアンの田口亜希選手(射撃)、山田拓朗選手(競泳)が浴衣姿で登壇した。
音頭を歌う歌手は、イントロクイズを行いながら、加山雄三さん、竹原ピストルさん、石川さゆりさんの3人だと発表された。
音頭は“HAPPY & PEACE”のスローガンの下、オリジナルの歌詞の一部を2020年に向けてアレンジするとともに、5番の歌詞を追加。また、老若男女が障がいの有無にかかわらず楽しく踊れるように新たな振り付けを加えた。
加山さんと竹原さんはビデオで「三波さんのような節回しはできないが一生懸命歌った。オリンピックは幸せ・平和の象徴だ。音頭を歌えて、幸せだなぁ」「己の限界に挑戦する選手の皆さんの闘志、情熱に恥じぬよう精いっぱい歌う。貴重な機会に感謝する」などメッセージを寄せた。
会場にはには和服姿の石川さゆりさんが駆け付けた。石川さんの帯は、ハワイの生地に大会新競技に採用されたサーフィンの刺繍を施したものと紹介され注目を浴びた。
石川さんは、子どもながらに記憶しているという東京オリンピックの思い出を披露し「訪日客には、日本の文化や音楽を体感してほしい。そして2020年に向けて、日本の皆さんが元気ですてきな夢が広がりますように」とあいさつした。
音頭の振り付けは、担当した井出茂太氏によって一部が披露されたが、楽曲と振り付けのフルバージョンは8月4日、東京2020公式ユーチューブチャンネルで公開予定だ。