TOYOTA×WOWOWで
パラスポーツイベントを開催
2017/11/29
トヨタ自動車とWOWOWは11月25日、港区の東京ミッドタウンでパラスポーツイベント「IMPOSSIBLE CHALLENGE FIELD」を開催した。
パラスポーツを身近に感じてもらい、その魅力や楽しみ方を伝えるため、世界レベルの選手を招いたデモンストレーションや体験型アトラクションなどさまざまなコンテンツを提供。関心を持つ多くの来場者でにぎわった。
トヨタ自動車は、オリンピック・パラリンピック両大会のモビリティパートナーであり、10月にはグローバル企業チャレンジ「Start Your Impossible」を開始した。「移動」を乗り越えるべき障害として捉えるのではなく、夢をかなえるための可能性としてほしいとの思いから、狭義のモビリティ(自動車)だけでなく、モビリティソリューションの提供を積極的に考えていく。「すべての人に移動の自由を」を掲げる同社の新たなチャレンジの方向を示すものだ。http://toyota.jp/syi/
一方のWOWOWは、2016年から開局25周年を記念して、パラリンピック・ドキュメンタリーのシリーズ番組「WHO I AM」の放送を開始した。IPC(国際パラリンピック委員会)との共同プロジェクトであり、東京パラリンピックが開催される2020年まで、5年間にわたり世界最高峰のパラアスリートたちに迫るスポーツドキュメンタリーだ。10月29日にシーズン2の放送が始まった。http://www.wowow.co.jp/sports/whoiam/
ボッチャ競技のデモンストレーションには、リオパラリンピックの銀メダリスト・杉村英孝選手がゲストで登場。ボールを密集したボール群の頂点に乗せる超高難度の技を見せ会場を沸かせた。
車いす陸上競技の鈴木朋樹選手、2017年デフリンピック円盤投げで銀メダルを獲得した湯上剛輝選手、元フィギュアスケート選手の小塚崇彦さん、AKB48 Team8の岡部麟さん、山田菜々美さん、下尾みうさんらとの模擬ゲームでも、メダリストならではの高い技術を次々と披露し、「世界にはものすごく強い選手がいる。自分はパワーが足りないので、上手く戦術を組み立てて勝てるようにプレーしたい」と今後の抱負を語った。
ボッチャ関連記事:https://dentsu-ho.com/articles/5637
「車いすバスケットボールアカデミー」では、カナダ代表として3度のパラリンピック金メダルを獲得し「車いすバスケットボール界のレジェンド」と称されるパトリック・アンダーソン選手が招かれ、一般参加の大学生とプレーした。学生は、慣れない車いすに戸惑いながらも、世界最高峰の技術を目の当たりにして驚きを隠せなかった。
アンダーソン選手は、2018年放送の「WHO I AM」シリーズ3に登場する予定だ。
2000年のシドニーパラリンピックで車いすバスケットボール日本代表チームのキャプテンを務め、同選手と対戦した経験を持つ根木慎志さんが、「彼は世界中の車いすバスケットボールプレーヤーにとって憧れの存在。ボクも現役のころ、勝ちたいと思いながらなかなか勝てない素晴らしいプレーヤーだった」とコメントすると、アンダーソン選手は「そう言ってもらえてうれしい。昔のバトルをよく覚えている」と笑顔で応じた。
アンダーソン選手は、車いすバスケットボール日本代表チームのリーダーである古澤拓也選手、リオパラリンピック代表の鳥海連志選手との「1 on 1」対決でも、転倒を喫するほどの熱く激しいプレーを披露。続いて行われた「2 on 2」対決では根木さんと組んで古澤&鳥海の若手チームと対戦し、少差のスコアながらも勝利して経験と格の違いを見せつけた。
アンダーソン選手は大粒の汗を流しながら「言っておきたいのは、この2人(古澤&鳥海)の年齢を足してボクになるということ」と苦笑いしながらも、「この若いアスリートたちが活躍する東京パラリンピックをとても楽しみにしている」と語った。