ANA
特別塗装機「HELLO 2020 JET」を披露
2018/02/01
東京2020オフィシャルパートナーの全日本空輸(ANA)は1月28日、東京オリンピック・パラリンピックへの思いを乗せた国内線特別塗装機「HELLO 2020 JET」のお披露目イベントを、東京・大田区のANAコンポーネントメンテナンスビル格納庫で開催した。
同機は、翌29日の羽田―福岡便に投入された後、日本全国の路線に就航予定だ。
ボーイング777-200型の機体を鮮やかに彩る、富士山や桜をはじめとした日本の風景、各競技をモチーフにしたデザインは、一般公募の786作品から5点の入賞作品を選び、インターネットにより最終選考。最多票を獲得した松本朝陽さんの作品が採用された。
同機の愛称である「HELLO 2020 JET」は、大会の基本ビジョン「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」の実現を目指し、お客さまとともに2020年を迎えたいという同社の思いからネーミングされた。
平子裕志社長は「当社は2015年6月に東京2020オフィシャルパートナーとなって以降、大会ムーブメントを推進する活動を行っている。その一環として特別塗装機を就航させることにした。日本を代表する自然や構築物、各種競技者のシルエットを組み合わせたダイナミックで鮮やかな色使いは、明るい未来を予感させる。当機は2020年まで日本の空を飛び回るので、多くの皆さまに搭乗いただき、ともに機運を盛り上げたい」とあいさつした。
座席のヘッドレストカバーや客室乗務員のエプロンには、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムがプリントされる。
デザイン原作者の松本さんは「この飛行機を見た人が東京大会を連想して、盛り上がってほしいという願いを込めた。大賞に選ばれたのは信じられなかったが、皆さんに共感してもらえてうれしい。応募した作品通りにペイントされていて、特別塗装機に携わってくれた人に感謝したい」とコメント。現在16歳で、将来の夢はデザイナーか飛行機の整備士だという。
ゲストの卓球選手・福原愛さんは「応募作のままのデザインに驚いた」と、実機と対面した感想を述べ、「自国でオリンピックが開催されるのは、一生に一度あるかないかのチャンス。素晴らしい大会になることを期待している。私も何らかの形で携わりたい」と話し、「今は毎日楽しく子育てをしている。日中両方の言葉で話しかけている」と、母親としても充実した日々を送っていると明かした。
ステージでは、実機の100分の1スケールの模型に福原さんがサインを書き、松本さんにプレゼントするサプライズセレモニーが行われたほか、「HELLO 2020 JET」と羽田、伊丹、関西、新千歳、鹿児島、那覇の6空港を描いた松本さんのイラストも披露された。