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平昌オリンピック閉幕 
日本代表の大活躍で2020年に弾み

2018/02/27

    2月25日、平昌オリンピックが17日間の日程を終え閉幕した。
    (写真=フォート・キシモト)

    日本はフリースタイルスキーや、スノーボード、スキージャンプ、スピードスケート、ノルディック複合、フィギュアスケート、カーリングで、金メダル4、銀メダル5、銅メダル4と合計13個のメダルを獲得。冬季オリンピックにおける最多メダル数で、2020年東京オリンピックに弾みをつけた。

    日本選手団の主将を務め、スピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒選手は、26日の帰国会見で「大会の目標に“百花繚乱”を挙げたが、多くの競技でたくさんの選手が花を咲かせてくれた。この後に行われるパラリンピックや2020年東京大会の選手にバトンを渡せるよう、これからもチャレンジしたい」と語った。

    ■ 開会式

    平昌オリンピックスタジアムでは、午後8時から開会式が行われた。テーマは「Next Wave」で“共存し互いの違いを認め合おう”というメッセージが込められた。
    選手たちは、開会式の整然とした行進ではなく、各国・地域が群れを成すように入場。式の終盤には、各国選手がグランドに降りて音楽に合わせて踊るなど、終始和やかな雰囲気の式典になった。

    オリンピック旗は、フラッグハンドオーバーセレモニーで、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長から次回開催都市引の北京市長に手渡され、北京市は、ダンサーやロボットによる約8分間のパフォーマンスを披露。習近平国家主席が「中国人民は、世界中の皆さんを歓迎します。2022年に北京で会いましょう」とビデオメッセージを寄せた。
    スタジアムの聖火は、雪の結晶が聖火台に向かって上がっていく演出で消された。

    ■ テレビ視聴率(ビデオリサーチ調べ 関東地区)

    民放、NHKとも、注目競技を生中継をメーンに放送したが、日本選手の活躍もあり、高視聴率を記録した。
    2月17日、NHK総合が生中継し、羽生結弦選手が金メダルに輝いたフィギュアスケート男子フリーの平均視聴率は33.9%で、瞬間最高視聴率は46.0%に達した。
    TBS系列が同18日に生中継したスピードスケート女子500メートルの平均で21.4%。瞬間最高は、小平奈緒選手の金メダルが決まった直後に34.6%をマーク。
    また、日本が史上初のメダルを獲得したカーリング「女子・3位決定戦」(24日、NHK総合)は、平均25%、瞬間42.3%と高視聴率を記録した。

    ■ ジャパンハウス(写真=Tokyo 2020)

    2年後に東京オリンピック・パラリンピックを迎える東京2020組織委と東京都は、平昌大会の期間中、室内競技場が集まる江陵エリアに「Tokyo 2020 JAPAN HOUSE」を開設し、
    東京大会や都のPRコーナー、日本文化の体験コーナーなど七つのコンテンツを通して魅力を発信した。
    2月9日のオープン以降、観戦客や選手、メディア、大会関係者らが来場し、館内は連日大盛況となった。特に「THE TOKYO TRAVELLERS コーナー」や「大会追加競技イメージフォトコーナー」「日本文化体験コーナー」などが人気で、17日間の来場者が12万人を超えた。
    同ハウスは、パラリンピック期間中(3月9~18日)も開設する。