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第71回「広告電通賞」
入賞61点に贈賞

2018/07/05

    国内で最も歴史のある総合広告賞、第71回「広告電通賞」の贈賞式が7月2日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で開催され、広告主や媒体社、関係者ら約1000人が出席した。
    初の総合広告電通賞に選ばれたNTTドコモはじめ、広告電通賞など受賞各社に賞状・賞杯が贈られた。

    入賞一覧:
    https://adawards.dentsu.jp/prize/list71/

    広告電通賞審議会の今井敬会長は「今回の応募作品には、オリジナリティーはもちろん、洗練されたコミュニケーションで、消費者に深い共感を与えるものが多く、広告のさらなる進化を実感した。また、地方の自治体や媒体社が主体的にメッセージを発信する傾向は、広告の力と可能性を私たちに認識させた」と式辞を述べた。
    同審議会の大平明理事長は、選考経過・審査について報告した。NTTドコモの受賞については「通信サービスという差別化の難しい分野において、さざまな工夫で多くの優れた作品を送り出した」と評価。特別賞の大分県別府市は、2017年度を代表する地方活性化のプロジェクトだと紹介した。

    NTTドコモの阿佐美弘恭副社長は、同社が昨年創業25周年を迎えたことに触れ、フィルム広告電通賞を受賞したテレビCM「25年後の夏」編は、顧客と同社が歩んできた歳月を描いた作品で、ユーザーとの良好なエンゲージメントにつながったと話した。また、電通賞や優秀賞を受賞したOOHや新聞広告の作品の意図を説明するとともに、2020年に向けて、次世代移動通信「5G」に積極的に取り組むと表明した。
    電通の山本敏博社長は「今回、広告の技術と発想のさらなる進化、そしてその可能性に明るい期待を感じた。多くの作品は“いつの時代も、広告は人間に向かうものだ”という普遍的なことを再認識させた」と話し「変動する社会の中で、広告の可能性をより大きくするため、業界の一員として果たすべき役割を変化させながら、一層の努力をしたい」と結んだ。