東京パラリンピック
500日前当日に豊洲でイベント
2019/04/15
東京2020組織委と東京都は4月13日、東京パラリンピックの開幕日(2020年8月25日)の500日前に当たる4月13日、「500日前東京2020パラリンピックパークin 豊洲」(特別協力=三井不動産)を、東京・江東区のららぽーと豊洲で開催した。
会場には、車いすバケットボールや、陸上競技(車いすマラソン)、バドミントン、トライアスロンなどパラ競技が体験できるコーナーが設けられ、家族連れでにぎわった。同様のイベントは4月7日に、東京・八王子市の三井アウトレットパーク多摩南大沢でも行われた。
会場には、パラリンピックへの関心を高めてもらうために都内各所を巡回してきた「パラリンピック 500Days バス」も展示され、それをバックにしたステージでは、車いすラグビーの池崎大輔選手(リオ大会銅メダル)、トライアスロンの木村潤平選手、バドミントンの里見紗李奈選手に、ゲストとして俳優の中尾明慶さん・仲里依紗さん夫妻が加わり、トークやデモンストレーションを展開した。
中尾夫妻は、結婚後に仕事を共にするのは初めてという。「緊張して、いつもの面白トークができるか不安」「夫とこういう場にいるのは不思議」と言いながらも、スポーツ好きでパラ競技の観戦経験もある2人は「パラ競技は、そもそもスポーツして魅力的。このイベントでその素晴らしさを吸収してほしい」と話した。
また、皆で応援しながら盛り上がることで楽しさが倍増するとして、パラリンピック大会の観戦チケットがリーズナブルな価格に設定されていることについて「家族で生の競技を体感してほしい。うちでも子どもに見せたい」「この会場でも、チケット購入に必要なID登録を受け付けてるのでぜひ」など、PRに余念がなかった。
アスリートの3人は、それぞれの競技をアピールした。
木村選手はトライアスロンで使用するハンドバイクを紹介。下り坂だと80キロ程度出るというスピードと、操縦姿勢、車高の低さに驚きの声が上がった。
池崎選手は、各選手オーダーメードという競技専用の車いす(通称=ラグ車)について説明。中尾さんに競技の特徴でもあるタックルを経験してみないかと勧めた。腰の引ける中尾さんに「さっきは思い出を作りたいと言ってましたよね」と返し、マスコットのソメイティが見守る中タックルを決めた。
車いす同士の激しい衝突に、中尾さんは驚愕の表情。池崎選手は「今のはいつもの2割程度のパワー。屋内では衝撃音もすごいので、試合に足を運んでください」と話した。
ステージでは、東京パラリンピックに向けて来場者がメッセージを貼った記念ボードが紹介され、中尾夫妻も「大会を家族皆で楽しむ!」と桜の形のシールに書き込み、ボードを完成させた。
最後にアスリートの3人は、東京大会でのメダル獲得への意気込みを述べ、事前に行われるテストイベントへの来場を勧めた。そして選手のパワーに直結する応援を要請した。
中尾夫妻は「日本のパラスポーツはとても強い。大会でもたくさん活躍してくれるはず」「今日はアスリートの皆さんに会えて楽しかった。これは生の試合を見に行くしかない!」とステージを締めた。