西友「子どもの野菜嫌い克服プロジェクト」始動 動画は60万回再生突破
2019/11/08
西友は11月5日、東京・北区の本社で「子どもの野菜嫌い克服プロジェクト」記者発表会を行った。
近年、日本人の1人当たりの野菜消費量は、1997年から10年間で10%減少し(2019年4月 農水省)、同社が行った“子どもの野菜摂取実態を把握する調査”では、子どもの88%に何らかの嫌いな野菜があること、保護者の83%が子どもに野菜を食べさせようとさまざまな工夫をしているが、96%はあきらめた経験のあることが分かった。
そこで同社は、忙しい保護者が簡単に作れ、子どもが野菜をおいしく食べられることを目指すプロジェクト「KIDS LOVE VEGETABLES」を立ち上げた。
マーケティング部の小尾秀男シニアダイレクターは、1~6歳の子どもの野菜摂取量が特に不足している調査データを示し、「同プロジェクトの目的は、子どもに健康でおいしく、楽しく野菜を食べてもらうこと。子どもの多くは野菜が苦手で、親は子どもに野菜を食べさせるのに苦労している。当社は、子どもが野菜をおいしく食べられるレシピを開発し、日本のパパ・ママの困りごとを解決したい」と語った。
プロジェクトでは、料理家・黄川田としえさんが独自に開発した野菜料理を、約100人の幼稚園児に試食してもらい、80%以上の支持を受ける料理を検証。5品の野菜料理が「おいしい」と認定された。
会場では、その様子を撮影した動画「80%のこどもが認めた野菜料理 西友 KIDS LOVE VEGETABLES」(同日から公開)が上映された。
動画では、子どもたちがワンスプーンの野菜料理を食べて味を評価。興味津々の子や、顔をしかめる子、泣き出す子などもいるが、最後はスプーンを投票券にしてジャッジ。
動画は公開3日で、60万回再生を突破した。
小尾シニアダイレクターは、同社のプライベートブランドの商品開発では、消費者調査で80%以上の賛同を合格ラインとする基準を例に、「子どもたちが認めた料理のレシピを作成する」として、「にんじんと胡麻の炊き込みご飯」「にんじんの春巻き」「にんじんとチーズのカリカリ焼き」「ブロッコリーのチーズカレー炒め」「ブロッコリボール」の5品と、わずかに基準に満たなかった「ブロッコリーポテサラ」を含めた6品のレシピをウェブサイトで公開する他、西友各店舗でレシピカードを無料配布すると発表した。
同日、赤羽店の野菜売り場に設けられたブースでは、子どもたちが認定された野菜料理を試食。動画同様に投票を行った。
プロジェクト特設サイト:
https://www.seiyu.co.jp/campaign/klv/