オリンピック聖火リレー
第1走者は「なでしこジャパン」 東京では、リトルリーグの選手もランナーに
2019/12/18
聖火リレーは全国各地の魅力あふれる場所で実施される。香川県・坂出市では瀬戸大橋を望む与島で、沖縄県では首里城守礼門付近からスタート、広島県2日目のスタートは世界遺産の厳島神社から、岩手県・陸前高田市では、“奇跡の一本松”からスタート、山梨県では富士山の五合目でリレー実施など、各地で特色のあるスポットが選定されている。
また、リレーの形態も、SLと聖火ランナーが並走(栃木県・茂木町)や、日本泳法によるリレー(大分県・臼杵市)、カヌーによるリレー(兵庫県・宍粟市)、ロープウエーによるリレー(新潟県・弥彦村)など、特殊なものも考案されている。
聖火リレーの走行時には、プレゼンティングパートナー4社がオリジナルデザインの車両を走行させたり、パフォーマンスや応援グッズを配布するなどリレーを盛り上げる。
リレーの一日の終わりには、それぞれの地で、各実行委員会やパートナー4社がステージプログラムを行い、展示・体験ブースを出展するイベント「セレブレーション」を開催し、聖火の到着を祝う。
約1万人におよぶ聖火ランナーについては、すでに12月12日から順次、応募先から決定通知が速報で送られ始めており、25日以降は組織委から正式に決定通知が届く。
またこの日、走行ルートの各自治体の多くが、それぞれの地区でランナーに選出したアスリートやタレントら著名人の発表を始めた。
リレーランナーの発表に当たり、聖火リレー公式アンバサダーの、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの二人が登場。東京都を走行する予定のランナー代表として、調布リトルリーグ・リトルシニアの選手と、グランドスタートランナーに決定した“なでしこジャパン”(2011年FIFA女子W杯ドイツ大会優勝チーム)の出席メンバーと監督を紹介した。
調布リトルリーグ・リトルシニアは、全日本大会で史上最多優勝を誇る強豪チーム。積極的な地域貢献活動も実践し、地域の一体感を高める存在であることから選ばれた。
なでしこジャパンは、2011年7月のW杯で優勝し、東日本大震災で多大なダメージを受けた日本に多くの勇気を与えたこと、リレースタート地のJビレッジで何度も合宿をするなど縁が深いことから選ばれた。
調布リトルリーグ・リトルシニアの選手は「選ばれて驚いたが、とても誇りに思う。周囲への感謝の気持ちを胸に走りたい」と決意を述べた。
なでしこジャパン元監督の佐々木則夫氏は「W杯優勝メンバーと聖火リレーに関われるのは楽しみだ。あの頃を思い出しながら走りたい」とコメント。代表メンバーだった、安藤梢さん、岩清水梓さん、海堀あゆみさんは、「当時のメンバーが集まり、走れることはとてもうれしい」「元祖ONE TEAMのメンバーで盛り上げたい」「私たちが苦楽を共にしたJビレッジがスタートなのが何よりだ」など、グランドスタートランナーへの思いを語った。
オリンピック聖火リレーのルート情報は、公式サイト(https://tokyo2020.org/jp/special/torch/olympic/map/)で確認できる。