第5回は、女性のキャリア形成に寄り添い、エンパワーするプロジェクト「NewsPicks for WE」の編集長であり、映像コンテンツの企画・プロデュース集団「NewsPicks Studios」の広告制作チームリーダーである川口あい氏に、サステナビリティコンサルティング室クリエイティブ・プランナー 兼 「NewsPicks Studios」CCOの福島崇幸氏がインタビューしました。前後編の2回にわたりお届けします。
働く女性のリアルインサイトを集める
福島:現在、サステナブルな働き方や、企業のサステナブル経営が課題となっています。その中の重要なアジェンダの1つとして、女性の活躍推進が挙げられます。これは性別関係なく影響するアジェンダといえます。「NewsPicks for WE」は女性のキャリア構築をサポートするプロジェクトですが、その活動内容と発足の経緯を教えてください。
こうした現状から、経済メディアである「NewsPicks」として、私たちにできることをしようと立ち上げたのが「NewsPicks for WE」です。これまでにも、メディアでは女性起業家や企業内で活躍する現役の女性リーダーたちを取り上げてきましたが、今まさに仕事と育児・家事を両立しながらモヤモヤと悩み、それでも頑張っている20~40代の働く女性のリアルインサイトを集めるメディアはありませんでした。そこで私たちは、働く女性のリアルなインサイトを集め発信し共有することと、そういった情報を女性が働く組織の男性リーダーにも届けることの2軸で、活動を続けてきました。
福島:「NewsPicks for WE」の活動が素敵だなと思うのは、一方的な情報発信ではなくコミュニティー機能があるところです。業界・職種は違っても、同じ境遇の人に出会えて共通のテーマで対話ができるというのは、当事者にとって意義あることだと思います。川口さんご自身が、この活動において重視しているのはどんな点でしょうか。
川口:おっしゃる通り、働く女性当事者のリアルな声を聞くことを大切にしています。そもそも「NewsPicks」自体、コミュニティーとしての側面が強いメディアです。「NewsPicks for WE」でもコミュニティー機能を重視し、参加してくださる皆さんのリアルなインサイトや熱量を大事にしています。
昭和女子大学大学院文学研究科修士課程修了。小学館クリエイティブ、ハフポスト日本版パートナースタジオ チーフ・クリエイティブ・ディレクター等を経て現職。スポンサードコンテンツ制作、メディアビジネス領域に従事。映画・海外ドラマや英米文学に関するコラム等を新聞、雑誌、Web等で執筆。Forbes Japan オフィシャルコラムニスト。