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中国発★アリババの大型セール「双11」、1日で93億ドルの取引

2014/11/21

    中国の電子商取引最大手アリババは、中国で「独身の日」とされる11月11日(双11)に恒例の大型セールイベントを行い、この日1日24時間の総取引額が93億ドルに達した。これは前年実績の58億ドルを大きく上回る数字だ。米国で昨年の感謝祭(ブラックフライデーとサイバーマンデーを含む5日間)に記録した53億ドルをも大きく超える規模となった。

    同社のセールイベントは今年で6年目。アリババは600人を超える記者を浙江省杭州市の本社に招待し、大型スクリーン上にリアルタイムで取引額を表示すると、午前0時にスタートしてからわずか1時間で20億ドルとの数字が映し出されたという。また、傘下の二つのネット通販プラットフォーム、天猫(Tモール)と淘宝(タオバオ)上に用意された参加したブランドは2万7000件超、セール商品は10億点以上と、全てが記録的な規模だった。

    今年のイベントの特徴としては、モバイル通販取引が急増した。携帯端末経由の取引額の割合が約43%に上り、2012年の5%、13年の21%から急上昇している。また、今回初めて海外からも同社の通販プラットフォーム「AliExpress」を通じて購入できるようにし、同イベントの国際化に向けた一歩を踏み出した。創業者でもあるジャック・マー会長は、向こう2~3年以内に本格的なグローバル化を目指すとしている。

    一方、ブランド別の売上高を見ると、首位は新興スマートフォンのシャオミ(小米)。2位もスマホブランドのファーウェイ(華為技術)、3位は家電のハイアール。米CNBCテレビによれば、海外ブランドではユニクロがトップ5入りしたという。海外ブランドにとっても販売拡大の好機であり、今年は元サッカー選手のデービッド・ベッカム氏がディアジオとのコラボレーションでプロデュースしたウイスキーのヘイグクラブ(写真)や、クリニーク、カルバン・クラインなどが初参加した。

    なお、中国は昨年、米国を抜いて世界最大のネット通販市場となった(ミンテル調べ)。国内最大手の座にあるアリババグループは今年9月、米ニューヨーク証券取引所に上場したが、IPO(新規株式公開)の資金調達額は250億ドルと過去最大を記録している。

    出典 Ad Age
    Alibaba's Latest E-Commerce Bounty: $2 Billion in Sales in First Hour
    http://bit.ly/1uGzydT