「河北新報社 東日本大震災特別企画展 1462 days
アートするジャーナリズム」開催
2015/03/13
河北新報社は3月10日から22日まで「東日本大震災特別企画展 1462 days アートするジャーナリズム」を東京・中央区の同社旧東京支社フロアで開催している(20日・21日は休館)。加速する震災の記憶の風化に歯止めをかけるために企画したもの。被災地ゆかりのアーティスト11組が震災を受けて創作したアートを展示。さらに、作家がインスピレーションを受けたり、その作品のテーマに沿った同紙の震災関連記事も掲出し、風化防止のメッセージを伝えている。
9日、開催に先立ちプレス内覧会が開かれた。初めに、河北新報社の佐藤純東京支社長は「被災地ではいまだ2500人を超える人が行方不明で、何万という人々が避難生活を送っている。一方、被災地の外では風化が進んでいると感じることもある。風化防止のためと人々に『次の災害』へ備える気持ちを持ち続けてもらうために本展を企画した。新聞社は事実を通じて人々に考えるきっかけを提供し、アートはイマジネーションを通じて人の心を揺り動かす。タイトルで4年ではなく1462日としたのは、被災者の人たちにとっては被災後の年月は1年ごとの区切りではなく、必死に生きている一日一日の連続だということを込めた」とあいさつした。参加アーティストから桜プロジェクト代表の下長瀬美奈子代表、UWABAMIのはらだかおる・ムトウアキヒト、佐藤香の各氏が紹介された。
建て替えのため取り壊しを予定している同社ビルの5階から9階を会場として、各部屋が作家ごとの展示室となっている。階段の壁面にはUWABAMIによる、被災した恐怖の夜や復旧工事、次第に笑顔が増えていく復興の様子が描かれている。来場者が参加体験できるアートコーナーもある。
詳細や会場風景の動画は、www.facebook.com/1462daysで閲覧できる。
<参加アーティスト 11組> 順不同
・桜プロジェクト
・UWABAMI はらだかおる/ムトウアキヒト
・佐藤香
・木村剛士
・増子博子
・松山隼
・森田梢
・岩﨑真平
・佐藤俊一×伊與田千恵
・瀬尾なつみ×小森はるか
・尾崎森平