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北陸新幹線開業 
~コミュニケーション活動も多彩に

2015/04/28

    3月14日、待望の北陸新幹線が延伸開業した。
    開業を契機として、各地でさまざまなコミュニケーション活動も活発に展開され、北陸の新たな時代の幕開けを盛り上げている。その中から一部を紹介する。


    〔JR!〕

    イラストあり、地元の人々の参加あり、と多様な表現で開業を盛り上げた
    JRの広告。

     

    JR東日本

    広告のテーマは、北陸新幹線の先頭がほほ笑んでいるように見えることや開業のワクワク感を込めて「ウフフ!北陸新幹線」。テレビCM、新聞、雑誌、交通広告などで展開した。キービジュアルにパリ出身のイラストレーター、ポール・コックス氏の作品を起用し、北陸3県の食、自然、伝統工芸、祭りなどの魅力や開業の喜びを訴求。第1弾となる1月20日~2月16日はイラストだけの広告を実施し、第2弾の2月23日~3月15日は、イラストに地元の人たちが参加しての実写を加え、地元と共に盛り上げていくことを表現した。

    開業当日の新聞広告
    開業当日の新聞広告
    地元の人が参加したポスター(福井県)
    地元の人が参加したポスター(福井県)

    JR西日本

    女優の仲間由紀恵さんが登場するテレビCM、交通広告などを、1月20日から順次展開。
    仲間さんが北陸の観光地や名所を訪れ、地元の人たちと触れ合う姿を描いている。CMでは、シンガー・ソングライターの谷村新司さんが作詞・作曲を手掛けたオリジナルソング「北陸ロマン」が流れ、旅情を誘っている。

    さまざまな魅力を伝えるポスター
    さまざまな魅力を伝えるポスター

    〔地方紙!〕

    待ちに待った開業当日の地元紙。この日ならではの紙面が喜びを伝えた。

     

    北日本新聞

    昨年に4日間連続ラッピングが話題となった「富山もよう」の北陸新幹線バージョンのラッピングで、特別版を24万部発行。朝刊を購読している全戸に届けた他、富山県内の新幹線3駅やイベント会場、都内の県アンテナショップなどでも配布した。

    北日本新聞

    北國新聞

    石川県の特産や見どころを紹介する特別版(16ページ)4000部を東京・有楽町駅前、石川県アンテナショップ前で通行人に配った。

    北國新聞

    〔地元!〕

    北陸3県では今回の開業を機に、これまでのプロジェクトをさらに強化、新たな試みも意欲的に行われた。地元の人たちの協力、参加を得て地域活性化への機運を高めた。

    新!北陸わがまちプロジェクト

    富山、石川、福井の北陸3県が一体となって参加型の2つのプロジェクトを展開した。

    ①わがまちポスター

    JR 西日本、北日本新聞社、北國新聞社、福井新聞社が共同で実施。3県の小学校24校の児童と地元のクリエーターたちが一緒に、「わがまち」の良さや名所・名産をアピールするポスターを制作し、新幹線と沿線の駅に掲出。小学生ならではの新鮮な発想やアイデア、プロの技で、訪れる人にわがまちを伝えている。
    ポスター制作の様子や作品などは、同プロジェクトサイトhttp://magazine.hokuriku-w7.com/wagamachi/index.phpで閲覧できる。

    子どもたちが作ったポスター(石川県白山市松陽小学校)
    子どもたちが作ったポスター(石川県白山市松陽小学校)
    石川県白山市松陽小学校

    ②わがまちスター

    JR 西日本と3県のテレビ局9局は共同で、地元を盛り上げる自慢や誇りになっている「わがまちのスター」を紹介するミニ番組を制作し、1月4日~2月28日に放送。女性花火師、鋳物作家、路面電車の運転士、杜氏らが登場した。
    同プロジェクトサイト
    http://magazine.hokuriku-w7.com/wagamachi/index.phpで番組を視聴できる。

    花火師
    花火師
    すみ流し
    すみ流し

    北陸新幹線開業直前 フォーラム in 石川

    2月28日、金沢市文化ホールで開催。北陸3県の魅力の発見・アップに取り組む「ディスカバー北陸プロジェクト」(主催=同実行委員会<北國新聞社、福井新聞社、北日本新聞社、石川県、福井県、富山県>)の一環として企画されたもの。昭和女子大の坂東眞理子学長による基調講演「惹きつける地域づくり」やパネルディスカッション「新幹線開業を活かした地域づくりとは」を通じ、新幹線開業による観光客などの交流人口拡大を継続するための方策を探った。

    ディスカバー北陸プロジェクト

    〔首都圏!〕

    首都圏でも開業を前にさまざまな企画が活発に展開され、北陸への興味・関心を喚起した。ここではテレビ東京と富山県の取り組みを紹介する。

    Friend-Ship Project

    電通とテレビ東京は、富山県・石川県のテレビ局と共同で「Friend-Ship Project」の第12弾となる「北陸新幹線/Friend-Ship Project ~親子のバトン~」を制作。
    テレビ東京では、2月12~27日、富山・石川県7局では、2月28日、3月7日、3月14日に放送した。同プロジェクトは、テレビ東京と電通が共同で、“絆”をテーマにメッセージを発信するインフォマーシャルやミニ番組などを制作するプロジェクト。今回は、金沢に住むある家族の絆の物語を3話にわたって放送。父の願いを知りつつも上京してしまった息子。今年、北陸新幹線の開業によって親子の絆が再び結び直される姿を描いた。

    Friend-Ship Project

    とやま Week in 東京 2015

    富山県は3月2~8日、同県の食や伝統文化、自然などさまざまな魅力を紹介する観光PRイベント「とやま Week in 東京 2015」を東京・丸の内のJPタワー「KITTE」で開催した。
    ます寿し、かまぼこ、菓子、地酒、工芸品など特産品約300品目の展示販売や伝統工芸のワークショップなどを展開。7日に行われたオープニングセレモニーでは、富山県の石井隆一知事と同県出身の女優・室井滋さんが富山の魅力をアピールした。

    とやま Week in 東京 2015

    〔2015年今後の主な予定〕

    北陸新幹線開業後、北陸3県では大規模イベントが続々と予定されている。首都圏からだけでなく、全国からの集客に期待がふくらむ。

    • 第63回全日本広告連盟金沢大会(5月)
    • 富山マラソン2015(11月)
    • JCI(国際青年会議所)世界会議金沢大会(11月)
    • 金沢マラソン2015(11月)
    • JRグループ「北陸ディスティネーションキャンペーン」(10~12月)