インドネシア発★ファストファッションがホワイトカラーに大人気
2015/06/05
ZARA、MUJI、ユニクロ―。インドネシア大都市圏の会社員の間で、これらファストファッションブランドの認知度がいずれも6割を超えることが、アジアの経済情報を配信するNNAの調査で明らかになった。好きなブランドもこの3ブランドが上位を占めている。
同調査は首都ジャカルタ、東ジャワ州スラバヤ、北スマトラ州メダンの大都市圏に住む会社員を対象(各都市100人で合計300人)に、今年4月上旬にインターネット経由で集計した。
「知っているファストファッションブランド」についての質問では、首位はスペインのZARAで、回答率は約7割に上った。2位は良品計画の「MUJI」(67%)、3位はファーストリテイリングのユニクロ(62%)と日本勢が続いた。
「一番好きなブランド」も、首位はZARAで43%が支持。これにMUJIの26%、ユニクロの14%が続き、3ブランドで全体の8割超を占めた。女性のベスト3もZARA、MUJI、ユニクロ。男性ベスト3はフォーエバー21、トップショップ、コンバースだった。
「実際に購入したことがあるブランド」についてもZARAが63%で最も高く、認知度との差も小さかった。
認知度を年齢別で見ると、ZARAが30代以上、ユニクロが20代で高く、共に実際の購買行動にもつながっていた。MUJIは、全年齢層で認知度が高く、購買実績では30代後半が5割強で最も多かった。
現地のファッション雑誌「グラジア」のハルトノ編集長は「ZARAは他のブランドに先駆けて2005年にインドネシア市場に進出していることもあり、人気が高い」と指摘。MUJIやユニクロは比較的新しいブランドだが「シンプルなデザインや品質の良さが現地消費者に受け入れられている」と分析している。