あのマツコロイドがグッドデザイン賞
2015/09/30
日本デザイン振興会は9月29日、グッドデザイン賞の2015年度授賞結果を発表した。
電通グループが関わった事業では3件受賞。昨年12月に発表し話題になった等身大アンドロイド「マツコロイド」、奈良県吉野町の産官学協働によるプロダクトデザインプロジェクト「文様割箸」、日々の何げない運動を計測しポイント化して競い合うプログラム「エブリスポ!」が「Gマーク」に仲間入りした。
マツコロイド
受賞:電通、電通テック、エーラボ、ナチュラルエイト
アンドロイド研究の第一人者である大阪大学の石黒浩教授が監修。タレントのマツコ・デラックスさんの頭からつま先に至る全身を型取りし、表情やしぐさ、癖なども研究した上でリアルに再現した。まさに最新鋭のアンドロイド技術を応用したアンドロイドタレント。現在は日本初のアンドロイド番組MCを務めている。
文様割箸
デザイナー:小島梢(電通中部支社)
受賞:吉野町 (奈良県)、竹内製箸所 、奈良県立吉野高等学校 森林科学科 農業クラブ よしの調査隊、電通中部支社
国産割箸生産地として名高い奈良県吉野町の産官学協働による、国産割箸普及を目的としたプロダクトデザインプロジェクト。吉野町監修のもと、割箸の表裏に日本の伝統文様を施した。市松文様(必勝祈願)、亀甲文様(健康長寿)、七宝文様(商売繁盛)、麻葉文様(子孫繁栄)、矢羽根文様(恋愛祈願)、立湧文様(家運隆盛)の6種を採用。文様は、奈良県立吉野高校の生徒がレーザーカッターで彫刻している。割箸は奈良県吉野町の竹内製作所で製造している小判型(割箸の元祖といわれる表面が真っ平らな割箸)を使用。
エブリスポ!
受賞:電通国際情報サービス
歩行・走行ステップ数などの運動から算出されるポイント数をチーム対抗で競い合うプログラム。腕時計型のウエアラブルデバイスを歩数計に用い、歩数や走った量は街(ビル)に設置されたサイネージにデバイスをタッチすることでチームに加算される。SNS上でのチーム内のコミュニケーションや、スポーツインストラクターによる励まし、また、街からの応援として設定された、「ミッション」をチームで達成することによる賞品などがモチベーション維持に一役買う。日常の中での運動を意識し実行できるための要素を取り入れ、人と街とをスポーツでつなげる試みとして開発された。
グッドデザイン賞は、毎年優れたデザインの事物を選出・顕彰する「総合的なデザインの推奨制度」で、約60年の歴史がある。今年度は商品や建築、ソフトウエア、各種の取り組みなど延べ3658件のデザインが審査対象となり、1337件が受賞を果たした。