2015年度「ポーター賞」受賞企業が決定
2015/10/28
一橋大大学院国際企業戦略研究科は10月28日、2015年度ポーター賞の受賞企業を決定した。独自性のある優れた戦略を実践し、高い収益性を達成・維持している企業を表彰するもの。
婚活支援事業を行う「IBJ」(東京都新宿区、石坂茂社長)、ヘアウィッグなど向け合成繊維事業を行う「カネカ カネカロン事業部」(大阪市北区、角倉護社長)、工芸品による生活雑貨の企画・製造・卸し・小売業を展開する「中川政七商店」(奈良県奈良市、中川淳社長)、中堅・中小企業向け投資銀行業務を行う「新生プリンシパルインベストメンツ」(東京都千代田区、小座野喜景社長)の4社が受賞(順不同)。
IBJは、婚活サイトや婚活パーティーといった顧客にとって敷居の低い入り口から結婚相談所まで切れ目ないサービスを提供し、高い成婚率を実現したこと、カネカは、アフリカの女性向け頭髪装飾製品市場を育成し、メーカーなど各プレーヤーが成長を享受できるバリューチェーンを構築したこと、中川政七商店は、工芸品の製造から小売りまで一貫して展開し、他の工芸品メーカーと共に発展する事業を構築したこと、新生プリンシパルインベストメンツは、中堅・中小企業に特化し、創業支援から事業再生まで企業のライフサイクルに応じた幅広い支援をしたことが、受賞のポイントとなった。
「ポーター賞」は2001年に創設された。名称は、競争戦略論の第一人者であり、長年にわたり日本企業に関心を寄せ、一橋大との共同研究の歴史を持つハーバード大のマイケル・E・ポーター教授に由来する。
ポーター賞運営委員会は、2015年度ポーター賞の授賞式を兼ねて、「競争力カンファレンス2015」を以下の通り開催する。
【競争力カンファレンス2015】
・開催日時:2015年12月1日13時開会
・開催場所:一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
<プログラム>
・ポーター教授によるビデオレクチャー
・対談「競争力強化の課題」
柳井正氏(ファーストリテイリング社長)、竹内弘高氏(ハーバード大経営大学院教授・一橋大名誉教授)
・ポーター賞2015受賞企業トップへのインタビュー 楠木建氏(一橋大大学院教授)
・ポーター賞受賞企業のその後~優れた競争戦略の更なる発展 大薗恵美氏(一橋大大学院教授)
◎詳細は、ポーター賞ウェブサイトへ
◎競争力カンファレンス2015への参加は、申込み専用サイトから(先着100人招待)
※受付期間外