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アメリカズカップが
日本にやって来る!

2016/06/03

    日本セーリング連盟とソフトバンクグループは6月2日、東京・中央区のベルサール汐留で発表会を開き、世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」の予選「同ワールドシリーズ」を2016年11月18~20日に、福岡市の地行浜で開催すると明らかにした。同レースがアジアで開催されるのは初となる。会場は、福岡ソフトバンクホークスの本拠地・ヤフオクドームに隣接する。

    アメリカズカップは、1851年にロンドン万国博の記念行事として開催されたヨットレースで、アメリカチームが優勝しトロフィーを持ち帰ったことから始まる世界最高峰のヨットレース。優勝杯「アメリカズカップ」は継続して使用されているスポーツの優勝杯として世界最古といわれている。

    全参加チームが戦う予選「ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ」(LVACWS)を2年間世界各国で行い、2017年6月にバミューダ諸島で開催される第35回アメリカズカップで、前回優勝チームのアメリカと決勝を戦う。

    LVACWSは現在5戦が終了し、6月に米・シカゴ大会、7月に英・ポーツマス大会、9月に仏・トゥーロン大会が行われ、福岡は第9戦になる。出場チームは、グルパマ・チーム・フランス、ランド・ローバー・BAR(英国)、ソフトバンク・チーム・ジャパン、エミレーツ・チーム・ニュージーランド、アルテミス・レーシング(スウェーデン)、オラクル・チーム・USA。

    日本チームは過去にも同カップに参戦したが2000年以降のチャレンジはなく、2015年にソフトバンクが関西ヨットクラブとともに、ソフトバンク・チーム・ジャパンを立ち上げ、同カップに挑戦することを表明した。

    (関連記事:“お父さん”も応援!?「ソフトバンク・チーム・ジャパン」が「アメリカズカップ」に挑戦[2015.05.01]

    日本チームの早福総監督
    左からクーツCEO、孫代表、河野会長、早福総監督、高島市長

    日本セーリング連盟の河野博文会長は「日本チームの参戦に加え、レースが日本で行われることは2020年の東京オリンピック開催と並ぶ最高のニュースだ」と喜びを表明。福岡市の高島宗一郎市長は「レースが行われる11月は大相撲や福岡マラソンも実施され、世界から最先端のヨットと優れた選手が集結する同カップで街はさらににぎわうだろう。市としても大会の成功に努力する」とあいさつした。

    優勝杯とともに来日した、America’s Cup Event Authorityのラッセル・クーツCEOは「160年以上の大会史上、初の日本開催は大変に喜ばしい。日本は高度なテクノロジーを活用し、勝てる可能性のあるチームだ。皆さんの応援を期待する」と述べた。

    日本チームの早福和彦総監督は「美しい博多湾で、日の丸を背負い戦えることに興奮している。全力を尽くし好成績を挙げたい」と決意を語った。

    孫正義代表は、長い大会の歴史で優勝杯を手にしたのは4カ国にすぎないことに触れ「私のふるさとの福岡で、ぜひ日本チームに優勝してほしい」と期待を述べた。

    ソフトバンク・チーム・ジャパン特設ページ:
    http://www.softbank.jp/corp/special/americascup/

    ソフトバンク・チーム・ジャパン公式ページ:
    http://softbank-team-japan.americascup.com/jp/home.html