第69回広告電通賞贈賞式を開催
2016/07/05
国内で最も歴史のある総合広告賞「第69回広告電通賞」の贈賞式が7月1日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で開催され、広告主や媒体社、関係者ら約1200人が出席した。
初の総合広告電通賞に選ばれた大塚製薬をはじめ、広告電通賞など受賞各社に賞状・賞杯が贈られた。
入賞一覧:https://adawards.dentsu.jp/assets/daaDownload/daa69/69list_160616.pdf
広告電通賞審議会の今井敬会長は「今回は、地方選出の作品や地域に密着したテーマを扱った作品が多かった。企業の活発な活動や、地方公共団体の積極的な地域振興がわが国の経済の根幹を支えている。その活性化を促すためにも、広告コミュニケーションが果たす役割は重要度を増している。広告関係者が高い目標に向かって、さらなる挑戦をすることで、今後も優れた広告が生まれることを期待する」と式辞を述べた。
経済産業省商務情報政策局長の安藤久佳氏は「広告電通賞は、戦後の混乱期から日本経済を強力に牽引してきた存在だ。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、クールジャパンを世界に発信する上でも広告は大きな推進役となる。当省も広告とクールジャパンの相乗効果を大きな政策と捉え少しでも役立ちたい」と祝辞を贈った。
同審議会の大平明理事長は、選考経過・審査について報告し「広告電通賞は8種目を8社で、最優秀賞は20部門を19社で分け合う大変な激戦だった。コミュニケーション手法の多様化への対応など、皆さんの日頃の研さんに敬意を表する」と話した。
大塚製薬の井上眞取締役は、受賞作の商品である「カロリーメイト」「ポカリスエット」に触れ「ロングセラー商品の広告表現は当社の課題であり、それだけに今回の受賞は喜びもひとしおだ」と語り「カロリーメイトのコピー“見せてやれ、底力。”は受験生だけではなく、社員へのメッセージでもある。今後も社会に貢献できる会社を目指し挑戦していきたい」とあいさつした。
電通の石井直社長は「大塚製薬はもとより受賞各社は、広告への深い理解に加え独創性、先進性を大切にされている。当社は広告表現や可能性をさらに追求し、広告電通賞も社会の大きな変化に遅れないよう進化させたい」と話した。
入賞作品は11月1~26日、東京・汐留の「アド・ミュージアム東京」で行われる「第69回 広告電通賞展」で見ることができる。
また、広告電通賞のウェブサイト(https://adawards.dentsu.jp/)では7月1日から、許諾の下りた作品を公開している。