JAAが事業説明会を開き「働き方改善へ向けた行動指針」など発表
2017/04/21
日本アドバタイザーズ協会(JAA)は4月18日、事業説明会を東京・中央区のホテルモントレ銀座で開いた。理事長をはじめ各委員会の委員長が2017年度の方針と計画を説明した。
あいさつに立った伊藤雅俊理事長(味の素会長)は、「デジタル広告」「広告界の働き方改革」「2018年世界広告主連盟総会の東京開催」などについて説明した。
初めに、デジタル広告について言及。「広告業界は、技術革新によりメディア領域を拡大し発展してきた。ICT(情報通信技術)の進化によるデジタル広告の拡大が、広告活動の構造的変化を引き起こしている。ブランド毀損など信用を揺るがす課題を解決し、オープンで信頼性の高い活動へ向かう必要がある。デジタルを特殊なスキルと考えるのではなく、マス広告もデジタル広告も新しいコミュニケーションのひとつとして十分活用できるようにしていきたい」と述べた。
働き方改革については「広告関係団体とオープンな議論を進めている。相互理解を促進し、広告業界の健全な発展のため、より一体的で合理的な働き方を構築したい」と語った。
また、2018年5月に世界広告主連盟総会を東京で開くことが決まり、「グローバル・マーケターズ・ウイーク」も同時開催される。「この時期の開催は大変名誉なことで、JAAにとっても情報発信の絶好の機会となる。大会成功に向け協力していく」と意気込みを示した。
続いて、鈴木信二専務理事が、「関係者との対話強化による連携強化」「デジタル広告における課題抽出と解決に向けた取り組み」「グローバル視点強化」「人材育成と知見の共有」の4項目からなる運営指針を解説した。
働き方改善プロジェクトのリーダーを務める名久井貴信氏(味の素広告部兼グローバルコミュニケーション部クリエーティブ統括部長)は、伊藤理事長のあいさつを受け、「働き方改善へ向けたアドバタイザーの行動指針」を発表した。
土橋代幸副理事長(トヨタマーケティングジャパン取締役)ら各委員会の委員長が、新規事業や調査研究、人材育成、表彰・広報事業などについて報告し閉会した。