新聞協会がカラー広告の色見本基準を更新し「NSAC2017」策定
2017/06/23
日本新聞協会は6月21日、新聞カラー広告の色見本基準「NSAC(Nihon Shimbun AdColor/エヌザック)2017 Ver.1.0」をリリースした。2006年10月の策定以来、11年ぶりの更新。
NSACは、短時間で大量の印刷を行う新聞の印刷特性に合わせ、広告原稿の色見本と実際の印刷紙面との色の差を小さくするための業界基準。準拠した広告原稿を作成することで、新聞紙面での再現性が高まる。
NSAC2017では、コーポレートカラーなど新聞広告でよく使われる色を追加した。この他、新聞輪転機の色再現をシミュレートするため、広告の色見本ゲラを出力するインクジェットプリンターなどの調整・確認に使用する「デジタル出力デバイス確認用ターゲット」を今回初めて制作した(別売り)。広告制作会社や製版会社での利用を見込んでいる。
06年の策定から約10年が経過し、高精細網点や高濃度インキなど、新聞印刷技術が向上し、高品質なカラー広告が掲載できるようになり、その特性に合わせた基準が必要とされていた。新聞40社によるテスト印刷などを経て、色見本となるターゲットの見栄えの確認や、色のデータ測定を繰り返して策定した。策定には、日本広告業協会、日本新聞広告製版会、サカタインクスなどの協力を得た。
色見本ターゲットや測色データをパッケージにした「NSACキット」などの申込書は、新聞協会「新聞広告データアーカイブ」のサイトでダウンロードできる。標準キットは3万7000円(税、送料別)、色見本出力デジタル機器用オプション2枚1組は2万5000円(同)。
問い合わせは新聞協会・広告担当、電話03(3591)4407へ。