「人は、核で死んではならない。」
広島テレビが、ドキュメンタリー番組
の英語版を無料配信
2017/08/07
広島テレビ放送(HTV)は8月6日、同社のウェブサイト(http://www.htv.jp/hiroshima)で、平和を祈念するドキュメンタリー番組の英語版の無料配信を開始した。
配信する番組は、2015、16年に同局が放送した2作品に加え、開局以来、製作・放送した4作品の計6作品。
HTVは「広島のメディアとして、被爆の惨状を伝え、復興を記録し、平和を希求する責任を担っている。その情報発信は国内外に向ける必要があると考え、行動し続けている。信頼を得るためには、たゆまぬ努力が必要だ」としている。
同局ではメッセージを広く世界に訴えるため、アメリカの新聞「ニューヨーク・タイムズ」に8月5日付で広告を掲載した。広告は、無料配信の告知と共に平和を希求するメッセージを発信するもので、キャッチコピーは「We should not lose a single human life to nuclear weapns.」(人は、核で死んではならない。)。
■ 配信番組
① 「U.S.POWS and the A-bomb」(被爆米兵)
捕虜収容所がないとの理由で、原爆投下の目標にされた広島。
しかし、被爆死したアメリカ兵捕虜は12人いるといわれ、そこには戦争や核兵器の不条理さを表す真実があった。
アメリカ兵の遺族が今も抱く、複雑な感情や国境を超えた人間愛を、被爆米兵の存在を通して伝える。
(第12回日本放送文化大賞 準グランプリ受賞)
② 「Carved in Stone」(いしぶみ)
2015年8月に全国放送された、戦後70周年特別番組を再編集した劇場公開版。
昭和20年8月6日、原爆で命を奪われた旧制広島二中の1年生321人。彼らが最後に残した言葉を、広島出身の女優・綾瀬はるかさんが読み語る。
(監督:是枝裕和 出演:綾瀬はるか、池上彰)
その他4作品
③ 「Ishibumi」(碑〈いしぶみ〉)
④ 「Homeward Bound」(家路)
⑤ 「Streetcars & School Girls」
(チンチン電車と女学生~2003・夏・ヒロシマ)
⑥ 「A Message from the Vanished Street of Hiroshima」
(消えた街並みからのメッセージ~CGでよみがえる8月6日~)