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早稲田大所沢キャンパスが、イタリアオリンピックチームの
事前トレーニングキャンプ地に決定

2017/10/20

    埼玉県、所沢市、早稲田大、イタリアオリンピック委員会(CONI)の4者は10月19日、東京・港区のイタリア大使館で、2020年東京オリンピックの事前トレーニングキャンプなどに関する覚書締結式・レセプションを開催した。

    埼玉県は、所沢市、早稲田大とともに、東京オリンピックにおけるイタリアオリンピックチームの事前トレーニングキャンプ誘致に取り組んだ結果、CONIと大筋で合意に達した。
    CONIは、早稲田大所沢キャンパスを拠点に、陸上、水泳など200人以上の選手のキャンプを実施する予定だ。

    左から鎌田総長、モルナーティ副事務総長、スタラーチェ大使、上田知事、藤本市長

    ジョルジョ・スタラーチェ駐日大使は「今日はイタリアが、東京大会という歴史的なイベントにまた一歩近づいた重要な日で、締結式に立ち会えることは光栄だ。関係者の皆さんの尽力に敬意を表するとともに、東京大会の開幕を心から楽しみにしている」とあいさつした。
    同県の上田清司知事は、CONIの決定への感謝と日伊両国の友好の歴史に触れ「県・市民はイタリア選手の来訪を心待ちにしている。選手の皆さんが最高のコンディションを保てるように、しっかりと準備したい」と話し、所沢市の藤本正人市長は「これを契機に、イタリアの皆さまと文化・スポーツなどの分野で素晴らしい関係を築きたい」と期待感を示した。

    早稲田大の鎌田薫総長は、同大はイタリアの多くの教育機関と学術交流協定を結ぶなど、同国は最も重要なパートナーのひとつだと述べた。また、これまで同大の400人以上の学生・卒業生がオリンピックに参加し56個のメダルを獲得した事実に言及。「イタリア代表選手に所沢キャンパスのスポーツ施設を利用してもらうことで、新たなオリンピックレガシーができることをうれしく思う。全力でサポートする」と語った。
    来日したCONIのカルロ・モルナーティ副事務総長は「さまざまな自治体からの誘致があったが、代表チームにとってベストと考える所沢市を選んだ」と明かし、「大会に向けて共に進む仲間ができて喜んでいる」とあいさつした。

    来賓の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委の森喜朗会長は「近日、開催1000日前を迎えるタイミングでの締結式は誠にめでたく、学問での両国の交流に加え、新たなスポーツ交流が始まることは、同大卒業生の私としてもうれしい限りだ。4者の絆がますます深まり、イタリア選手が大会で大活躍することを願っている」とスピーチした。
    会場を移して行われたレセプションでは、スタラーチェ大使の発声で乾杯。4者それぞれが互いに記念品を贈呈し合い、関係者一同で締結の喜びを分かち合った。