松岡修造さんよりも熱い!?プルシェンコさん
P&G新CM発表会で羽生選手にエール
2017/11/16
プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパンは11月15日、新CM発表会を東京・渋谷区のEBiS303ホールで開催した。P&Gグループは、国際オリンピック委員会(IOC)のワールドワイドパートナーとして、2012年のロンドンから20年の東京大会まで「ママの公式スポンサー」キャンペーンを世界で展開する。日本では、フィギュアスケートの羽生結弦選手を平昌2018冬季大会の同キャンペーン・日本代表アンバサダーに起用した。新CM「お母さん、ありがとう。羽生選手」編を同月17日から放送する。
ワールドワイドで展開する同キャンペーンは、オリンピック出場選手と家族の強い絆を描くことで、自分の家族や母親の大切さに気付いてほしいという願いを込めている。過去のオリンピックに合わせて発表してきたCM動画は、世界的に高い評価を得ている。同じく17日からは、グローバルCM日本版の最新作「Thank You, Mom(ゆるぎない母の愛)」の放送を予定している。キャンペーン公式サイト(https://www.myrepi.com/lob)ではフルバージョンが視聴できる。
会場には、同キャンペーン熱血応援リーダーを務める松岡修造さんをゲストMCに迎え、元男子フィギュア選手のエフゲニー・プルシェンコさん(ロシア)と女子レスリングの吉田沙保里選手の両オリンピックメダリストが登場。けがで療養中の羽生選手にエールを送った。
冒頭、松岡さんは「羽生選手は他の人ならマイナスの状況もプラスに変えることのできる選手」と語り、プルシェンコさんは「自分が日本で多くのショーに出るのは、オリンピックチャンピオンのユヅルがいるからだ」と打ち明け、「ユヅルは、同時代に生きていることに感謝するほど素晴らしい選手。彼は8歳の頃初めて自分のショーを見に来てくれたが、今では自分が彼に学ばせてもらうことが多い。自分も15回手術の経験があるが、自分の中にしっかりとした軸があれば、けがは必ず回復できる」と羽生選手への思いを熱く語った。
会場で新CMが流れると、プルシェンコさんは「ユヅルは両親をとても大切にしている」と明かし、松岡さんは「お母さんは、どんな結果であれ全てを受けて入れる唯一無二の存在。『お母さん、ありがとう』という羽生選手の言葉は、彼をわが子のように応援している世界中のファンにとってもうれしいのでは」と語った。
また、松岡さんが「羽生選手はディフェンディングチャンピオンにもかかわらず自分の限界にチャレンジする姿勢が素晴らしい」とコメントした直後、プルシェンコさんが「4回転ルッツを無理にやる必要はない」と衝撃発言。
衝撃を受けた松岡さんが真意を問うと、「自分がオリンピックに向けて大切だと思うことは二つ。まず、焦ってはいけない。きちんとけがを治してほしい。そして、闘ってはいけない。他の選手と競うのではなく、向き合うのは自分自身の恐怖心だけ。ユヅルがやるべきは、4歳から積み重ねてきたことを発揮することだけだ。芸術性の高さやしなやかさなど、彼にしかできないスケートがあるのだから」と情熱を込めて語り、「それでも彼は4回転ルッツに挑戦するだろうし、挑戦せずにはいられないと思うが」と付け足した。羽生選手への思いを語るプルシェンコさんの熱さに、吉田選手も思わず「日本一熱いといわれる松岡さんに負けないほど熱い」と圧倒された様子。
最後に、羽生選手への横断幕にそれぞれでメッセージを書き込んだ。吉田選手は「自分らしく、のびやかにパフォーマンスを楽しんでほしい」と語った。プルシェンコさんは「けがを治して、健康第一。いつも通りの冷静さと頭脳明晰さ、プラス思考を発揮してほしい」と話し、「他の選手を気にせず、自分のことだけを考えて。ママやパパ、ファンがいつも信じてくれているように自分を信じて」と最後まで熱いエールを送った。松岡さんは「頑張れ!羽生選手!」と書かれた横断幕を眺め、「羽生選手も応援する人も、みんなで頑張る思いを共有したい」と締めた。
同社は、対象商品を購入しクイズに答えた人を対象に5組20人を平昌冬季オリンピックのフィギュアエキシビション観戦ツアーへ招待するキャンペーンを実施。オリンピック種目の中でも特に人気の高いプログラムであるエキシビションを家族と生で観戦でき、往復航空券やホテル宿泊も付く豪華ツアーに、吉田選手は「私が行きたいくらい。生で見る迫力は本当にすごいから」とうなった。
公式サイト: http://jp.pg.com/olympic/