ニコン100周年
マリリン・モンローの伝説のワンカットで、グローバルキャンペーンを展開
2018/04/20
光学機器メーカーのニコンは、2017年7月25日からの1年間を創立100周年イヤーと位置付け、さまざまなコミュニケーションを展開している。
その一環として18年2~3月末に、マリリン・モンロー(1926~1962)の伝説の写真を使い、同社初となるグローバル統一キャンペーン「The moments. / 恋した瞬間。」を実施した。
その写真は、ニコンのカメラを愛用した、コマーシャルフォトの大家、バート・スターン氏(1929~2013)によって撮影された。
1962年、著名なファッション誌の企画で、2人によるフォトセッションが行われたが、それがモンローの亡くなる6週間前だったことから、後に“伝説のセッション”「マリリン・モンロー/最後のポーズ」として語り継がれている。
3日間に及んだセッションで撮影された写真は2500枚を超えたが、残された膨大な数のフィルムの中に、モンローがスターン氏の愛機・ニコンFを手にして、無邪気で愛嬌のある表情を見せている1枚が存在した。
同社は、この写真をキービジュアルとした日本発のキャンペーンを、デジタル広告をメインに、欧米やアジアなど計12カ国で展開した。
グーグルやBaiduなどの大手検索エンジンへのバナー広告掲載や、「GQ」「Wired」のサイト上では、伝説の1枚が生まれたストーリーを記事体広告で実施。中でも、ユーチューブで公開した30秒の記念動画は高いアクセス数を記録し、各国でさまざまなバズが発生した。
日本では、全国紙へのカラー全ページ広告出稿や、トレインチャンネルでの動画放送なども展開され注目を集めた。