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電通PRが国際PR協会のアワードを4部門で受賞

2018/08/02

    英ロンドンの国際PR協会(IPRA)が世界の優れたPR活動を表彰する「ゴールデン・ワールド・アワーズ・フォー・エクセレンス」(GWA)において、電通パブリックリレーションズ(以下電通PR)が電通などとエントリーした三つのプロジェクトが4部門でトップ賞を受賞した。

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    28回目の今年のGWAには、世界42カ国・地域から約400件のエントリーがあり、うち80件が受賞。電通PRチームは、「熊本城 組み建て募金」(クライアント=サクラパックス)が2部門で、「名もなき家事」(クライアント=大和ハウス工業)と「家事分担をJOBからJOYへ」(クライアント=P&Gジャパン)がそれぞれ1部門のカテゴリートップ賞を受賞した。

    「熊本城組み立て募金」画像
    「熊本城 組み建て募金」エントリー会社:電通PR、電通、ミツイ

    「熊本城 組み建て募金」は、富山県のダンボール制作会社・サクラパックスが、ダンボールの熊本城を販売し、その売上金を地震で被害を受けた熊本城の復旧費用に全額寄付するという新しい募金の仕組み。

    募金に加えて、ダンボールの熊本城を「買う」「組み立てる」「飾る」というアクションで、熊本城に思いをはせる時間を持ち、記憶の風化を防止している。2017年4月にスタートし、国内外から賛同者を集め、6000個を販売、総額1100万円の寄付金を集めた(2018年3月時点)。コーポレート・コミュニケーションズ部門とBtoB部門の2部門で受賞した。

    「名もなき家事」エントリー会社:電通PR、電通
    「名もなき家事」エントリー会社:電通PR、電通

    「名もなき家事」とは、料理、洗濯、掃除など名前のある家事以外のこまごまとした家事のこと。大和ハウス工業は、家自体でそのサポートや貢献ができないかとの思いで開発した「家事シェアハウス」販売に当たり、共働き夫婦に家事に関する調査を実施。夫が認識する家事負担「3:7」に対し、妻の認識が「1:9」と夫婦間で認識に差があり、「名もなき家事」に対する認識や実践の低さが原因であることを明らかにした。

    動画配信や有識者との「家事シェアハウス」見学会など、「名もなき家事」の存在を訴求する施策を実施し、報道で多数取り上げられるとともに、バイラル上での共感も獲得。「家事シェアハウス」は、発売初年度で200件を販売するヒット商品に。コミュニケーション・リサーチ部門で受賞した。

    「家事分担をJOBからJOYへ」画像
    「家事分担をJOBからJOYへ」エントリー会社:電通PR、電通

    「家事分担をJOBからJOYへ」は、P&Gの台所用洗剤ジョイが、家事分担を夫婦の気持ちの分け合いと捉え、気持ちまで分け合う家事分担を応援し、社会と家庭の両方から意識変容を促すプロジェクト。

    夫婦で家事をしている画像を写真提供会社アフロとともに無償提供した他、動画「ふたりでわけあうもの」を配信。家事分担の誓いつきオリジナル婚姻届も無償配布した。動画は340万回以上再生され、事後の調査では87%の妻・夫が「夫婦で気持ちも分け合う家事分担をしようと思った」と回答。インフルエンサー・マネジメント部門での受賞となった。

    グランプリは全受賞者の中から選ばれ、10月19日に発表を予定している。