「2018ジャパンパラ水泳競技大会」
記録更新が続出
2018/09/27
国内のパラ水泳大会としては最高峰の「2018ジャパンパラ水泳競技大会」(世界パラ水泳競技連盟公認 主催=日本障がい者スポーツ協会)が、9月22~24日の3日間、横浜国際プールで開催された。
同大会には、東京パラリンピックが2年後に迫ることもあり、約400人の選手が参加し、
大会新記録や日本新記録、アジア新記録を合わせ合計307の新記録が生まれた。
海外からは、リオパラリンピックの女子自由形50、100、400メートルで三つの金メダルを獲得したオーレリー・リヴァード選手(カナダ)や、同じく3冠に輝いたマッケンジー・コーン選手(アメリカ)、男子200メートル自由形・銅メダリストのダニエル・フォックス選手(オーストラリア)ら、トップスイマーを含む41人がエントリーした。
10月のアジアパラ大会を控えた日本選手にとっては直前の国際大会で、壮行試合でもある。
パラ水泳は機能、視覚、知的障がいなど、さまざまな障がいのある選手が参加できる競技で、飛び込みスタートが困難な選手は水中からスタートできる他、視覚障がいの選手がプールの壁と衝突することを防ぐため、サポート役のコーチが長い棒で頭や額に合図を送る「タッピング」が義務付けられるなど、独自のルールを設けている。また、同じ種目でも障がいの程度によるクラス別で争われる。
日本勢は、リオパラリンピック銀メダリストの木村敬一選手が男子50メートル自由形で優勝。女子100メートル平泳ぎでは小池さくら選手が、男子100メートル平泳ぎでは中村智太郎選手がアジア記録を更新。
また、女子100メートル平泳ぎで、鎌田美希、辻内彩野、芹澤美希香の3選手が各クラスで日本記録を更新した。
一ノ瀬メイ選手も、200メートル個人メドレー、100メートル背泳ぎで大会新を、100メートル自由型で日本新を記録した。
男子200メートル個人メドレーでは、東海林大選手が大会新をマークするなど、大会初日から日本選手の活躍が目立った。
2日目以降も男子200メートル自由形で東海林選手が日本新記録を更新した他、男子100メートルバタフライで木村選手がアジア新、日本新、大会新で優勝するなど大きな盛り上がりを見せ、3日間の熱い戦いに幕を閉じた。