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コンテンツマーケティングイベント
「ThinkContent Tokyo 2018」開催 電通から佐藤若由氏が登壇

2018/10/04

    アマナグループとNewsCredは9月27日、「ThinkContent Tokyo 2018」を東京・港区のamana squareで開催した。ThinkContentは2013年に米ニューヨークでスタートした世界最大級のコンテンツマーケティングイベント。毎年ニューヨークとロンドンで行われており、東京での開催は昨年に続いて2回目となる。

    消費者の行動がコンテンツによって決定される現在、コンテンツがどれだけビジネス全体に影響を与え、大きなROIをもたらす可能性を秘めているか。今回は「コンテンツが導く、マーケティングの新世紀」をテーマに掲げ、広告会社やプラットフォーマーの担当者が、世界のベストプラクティス、企業のコミュニケーション戦略の最新トレンドなどを発表した。

    最初に、NewsCredのチャールズ・ハフCOOが「コンテンツマーケティングの世界の潮流」と題してスピーチした。同氏はまず「2017年、SNS上の1億投稿のうち4回以上シェアされたコンテンツは約50%」と低い数字を示しながら、時間・エネルギー・お金をかけてつくったコンテンツの多くが無駄にされている現状を説明。その上で、企業はチャネル・部署の垣根を越えて連携し、横のつながりの強いチーム編成でコンテンツの費用対効果の計測・改善を速やかに行うことの重要性を強調した。また、今後「コンテンツは通貨のような中核的な資産となり、関係者同士のコラボを最大化するツールになっていく」との見解を示した。

    チャールズ・ハフCOO(NewsCred)
    チャールズ・ハフCOO(NewsCred)

    電通の佐藤若由氏は、ブランドと国内外のインフルエンサーコミュニティーをつなぐインダハッシュジャパンの野村肇氏と共に登壇し、「ユーザージェネレーテッドコンテンツの可能性」について講演した。佐藤氏は、“ユーザーの手によって制作されたコンテンツ”を意味するユーザージェネレーテッドコンテンツ(UGC)が、SNS時代のブランドエンゲージメントを考える上で非常に大切であること、さらにSNS上だけでなくオウンドメディアでも活用可能であり、BtoB事業にも取り入れられることなどを解説。また、UGCを担っているのはミレニアル世代であり、その世代を巻き込むためには「オンデマンド」「パーソナル」「オーセンティック」が重要なキーワードであるとの考えを示した。

    佐藤若由氏(電通)
    佐藤若由氏(電通)

    イベントでは他にも、アマナデザインの釜田俊介取締役による「企業価値を高める、コンテンツコミュニケーションの新世紀」、アウトブレインジャパンの嶋瀬宏社長とヤフーの小野博史氏による「広告の意識を変えたディスカバリーの未来」、ニュースクレドのエスティ・フレシュリン氏とアビームコンサルティングの本間充氏による「世界のベスト・コンテンツマーケティング・ブランドTOP50に学ぶこと」、マルケトジャパンの鈴木仁氏による「エンゲージメントエコノミー時代のコンテンツ活用」など多様な視点からセッションが行われ、来場者たちはコンテンツマーケティングの未来や課題について深い理解を得る一日となった。