資生堂「NAVISION ブランドリステージ戦略発表会」
新ミューズは宮沢りえさん
2019/02/01
資生堂は1月31日、スキンケアブランド「NAVISION(ナビジョン)」のマーケティング強化についての発表会を、港区のザ・プリンス パークタワー東京で開催した。
ナビジョンは2005年に同社の美容皮膚研究から誕生し、美容皮膚科を中心に医療機関で販売してきたが、2018年11月から「ナビジョン HA フィルパッチ」などを、同社サイト「ワタシプラス」で販売している。
フィルパッチは、マイクロニードル技術で、ヒアルロン酸を針状に固めたシート状美容液。うるおいを角層の奥深くまで届け、ふっくらとしたハリと弾力のある目もとへ導く。
冒頭、資生堂ジャパンの杉山繁和社長は、近年の美容市場における生活者の価値観の変化として「二極化の加速(メリハリ消費)」「欲望の高度化」「ジェンダーフリー」などを挙げながら、同社の今年の方向性について「高次元な美容ソリューションを提供し、人生に彩りを与えたい」と話した。
その上で「化粧品をメインとしながらも、美容医療市場に注目し第2の柱にしていく」として、プロによる美容効果を、ユーザーが手軽に実現できるサービス・商品を提供すると語った。
セイコメディカルビューティクリニックの曽山聖子院長は、「人生に寄り添う美容医療」について語った。
曽山院長は、自身のクリニックの患者は年代層が広がり、人数もこの8年間で約2割増え、特に40~50代の来院が増加していると説明。それには、外科的な施術以外にスキンケア商品を使うなど、負担の少ない治療が進化し選択肢が増えたことも理由ではと話した。そして、今後は年齢にかかわらず美容医療をうまく利用する人が増えるだろうと述べた。
次世代事業開発部の益田顕慶ブランドマネージャーは、ナビジョンのブランド戦略についてプレゼンした。
今こそ既存ブランド「ナビジョン」を拡大する絶好のタイミングと捉え、“肌で顔立ちの印象を変える”次世代スキンケアをコンセプトに、同社が積み重ねた美容の知見で、ユーザーの気持ちに向き合うナビゲーターにしたいと話した。「ナビジョン DR」は、これまでと同様に医療機関専売とし、「ナビジョン」については、主に「ワタシプラス」で販売し拡大していくと説明した。
また2月1日からは、ブランド初のテレビCMを関東エリアで放送する他、ナビジョンの商品ラインアップの展示・販売、タッチアンドトライができる「期間限定ストア」を、都内5カ所(表参道、銀座、日本橋、新宿、二子玉川)で順次オープンする。
会場には、テレビCM「明日に間に合う 宣言」編に出演している、女優の宮沢りえさんが駆け付けた。CMでは、「新しい美容体験で、理想の自分に出会える喜び」をコンセプトに、“新次元のうれしさ”を“夜明け”をモチーフに描いた。
宮沢さんは、11歳で同社のCMに初出演したことを振り返り「日々、進化を続ける資生堂と、またご縁ができて心からうれしい。多くの人に信頼されている会社と仕事ができて光栄です」とあいさつした。
すでに「ナビジョン HA フィルパッチ」を体験済みの宮沢さんは「朝起きて、はがしてみて、本当に効果を実感した。セルフケアでこれだけの効果があるのはすごい。役者の仕事では、内面を見つめることに集中したいので、朝までにスキンケアを済ますことができるのはとても助かる」と話した。
宮沢さんの“明日に間に合う”テクニックは、おいしい食事と睡眠で「それにフィルパッチがあれば怖くない」と笑みを見せた。“進化”にかけた今年の目標には「想像力は進化する」と答え「情報があふれる世の中だからこそ、想像力を大切に進化していきたい」と話した。最後は「美しさへの欲は年齢に関係ない。フィルパッチのワクワク感を体験して、笑顔の生活が増えることを祈ってます」とコメントした。
公式サイト:
http://navision.shiseido.co.jp/index.htm