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シンガポール発、報告されていない児童虐待「暗黙の真実」キャンペーンを実施

    2019/02/05

    シンガポール発、報告されていない児童虐待「暗黙の真実」キャンペーンを実施

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    多くのシンガポールの人々にとって児童虐待は深刻な問題だ。虐待犠牲者である子どもたちは、社会の目を恐れ報告しない。特に加害者が近い存在であるほど、虐待が子どもたち自身のせいであり、周囲に話をしても信じてもらえないと思ってしまう。

    この現状を踏まえ、Sanrakshan.org(より安全に世界の子どもたちを育てる取り組みを行う社会的企業)は、報告されていない児童虐待に対して意識を高めるキャンペーン「The Unspoken Truth」(暗黙の真実)を実施。電通シンガポールが、電通イージスネットワーク傘下のアイソバー、OOH広告を専門とするポスタースコープと共に手掛けた。

    電通シンガポールは、一般的なポスターキャンペーンにインタラクティブな体験を加え、より訴求力を高めた。ポスターは「見なかったからといって、起こらなかったわけではない」とのキャッチコピーとともに、スマホなどのモバイルデバイスでポスター右下のQRコードをスキャンするよう誘導する。すると、画面上にポスターに書かれていたものとは異なる「暗黙の真実」が表示されるという仕組みだ(下記参照)。その後、団体への寄付や救われた被害児童への支援などがウェブ上から直接できるようになっている。

    暗黙の真実 メッセージ(例)

     

    ●スキャン前のメッセージ

    私は自分の布団に入った。寝る時間だ。私のおでこに彼はキスをして電気を消し、愛してるよと言う。

    ●スキャン後のメッセージ

    私は自分の布団に隠れるように入った。とても怖い。彼が部屋に忍び込んできた。いつもこの寝る時間だ。私のおでこには汗がにじみ出てくる。彼は私の首にキスをしている。死にたい。こんなはずじゃないのに。彼は電気を消し、私のベッドに入ってきて、声を出すな、愛してるよと言う。

    Sanrakshan.orgの創設者であるVani Khare博士は、「小児期の性的虐待は、社会、人種、宗教のあらゆる分野で見られる。すべての国がそれに取り組むための厳格な児童保護政策を実施しているが、性的虐待に付随する不快感、恥、罪悪感のために一般の人々にはほとんど認識されておらず、どこかでわれわれはそれらをタブーとしてしまっている」と述べた。

    このキャンペーンは2018年12月中旬から1カ月間、バス停留所の野外広告や雑誌で展開された。