オリンピック・パラリンピックフラッグ
全国ツアーを終えて、東京に凱旋
2019/04/02
東京都と東京2020組織委、日本オリンピック委員会(JOC)、日本パラリンピック委員会(JPC)の4者は3月30日、千代田区の東京駅丸の内中央広場で「東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアーファイナルイベント~Tokyo 2020 500 Days to Go!~」を開催した。
オリンピック・パラリンピックフラッグは、日本全国で2020大会の機運醸成を図る目的で、2016年10月から都内62区市町村や東日本大震災の被災3県、その他の道府県を南北の2ルートで巡回してきた。
イベントは、3月3日の山梨県で全国を一巡した両フラッグが東京に戻ってくることを祝し行われた。
ステージで、東京都の小池百合子知事や、組織委の武藤敏郎事務総長、JOCの平岡英介副会長、JPCの鳥原光憲会長、来賓の櫻田義孝大会担当相、ゲストのオリンピアン・吉田沙保里さんらが見守る中、スペシャルアンバサダーを務めるTOKIOの4人が、両フラッグを掲げステージに向かって行進を始めると、観衆から大きな歓声が起きた。
小池知事は「3年前にリオから持ち帰ったフラッグが、全国を巡回し大きな役割を果たしてくれた。今日はフラッグ凱旋のお祝いとともに、トークショーや競技のデモンストレーション・体験を楽しんでほしい。ボランティアやメダルプロジェクトなど、これまでも多くの人が協力してくれた。来年の聖火リレーにもたくさんの協力をお願いしたい」とあいさつした。
櫻田担当相は「これだけ多くの来場者を目の当たりにして、大会への関心の高まりを実感した。政府も引き続き全面的にバックアップしていく」と話した。
フラッグツアーで各地へ同行したTOKIOのメンバーは「皆さんが温かく迎えてくれたことがうれしかった」「子どもたちの輝く眼差しが印象的だった。それこそ大事なことだと思った」「フラッグの到着を心待ちにしてくれた様子が伝わった」「64年の東京オリンピックの思い出話をしてくれる方が多かった。今度はは、われわれが2020を語り継ぐ番だと感じた」などそれぞれに語った。
また、2020へ向けて「この時代に生きていることを幸せに思う」「東京駅前のこんな素晴らしいイベントに参加できるTOKIOは“持ってる”」「2020の空気感と祝祭を楽しみたい」「記録も記憶も残る大会になればいい」など思いを述べた。
ステージには、テコンドーの山田美諭選手とパラテコンドーの星野佑介選手が登場し、デモンストレーションを披露した。
TOKIOの城島茂さんは、ペットボトルを付けたヘルメットをかぶり、星野選手の回し蹴りを体験。その腰の引けた様子に会場から笑いが起きる中、星野選手は見事にボトルを蹴り落としてみせた。
吉田沙保里さんは、山田選手の前蹴りをミットで受ける体験に挑戦。吉田さんは、そのパワーに後ろに飛ばされ驚きの表情。会場からも、レスリング金メダリストをふらつかせる威力に感嘆の声が上がった。
イベントの後半では、スケートボードやBMX競技のデモンストレーション、ボッチャ対決などを実施。TOKIOと吉田さんも参加し会場を盛り上げた。
終了後は一般を対象にした競技体験も行われ、多くの人でにぎわった。