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「READY STEADY TOKYO」
馬術テストイベント開催

2019/08/15

    東京2020組織委と日本馬術連盟は8月12~14日、東京オリンピックに向け、馬術(総合馬術)のテストイベントを、東京・世田谷区の馬事公苑と江東区の海の森クロスカントリーコースで実施した。
    クロスカントリー競技(海の森) ⓒ フォート・キシモト

     

     馬術競技は男女の区別がないことと、人馬ペアでの競技のため、選手と同様に騎乗馬の資質も影響するのが特徴。
    オリンピックでは、コース上に設置された障害物を飛び越え、ミスの少なさと走行タイムを競う「障害馬術」、ステップなどの演技の正確さと美しさを採点する「馬場馬術」、その二つにダイナミックなクロスカントリー走行を加えた「総合馬術」の3種目が行われ、それぞれに個人戦、団体戦(各国チーム3人馬の成績)がある。

    今回のイベントには4カ国(オーストラリア、イギリス、ドイツ、日本)から16人馬が参加し、12日に馬場馬術(馬事公苑)、13日にクロスカントリー(海の森)、最終日に障害馬術(馬事公苑)が行われた。
    14日の障害馬術では、競技前にホースインスペクション(馬の福祉を最優先するため、馬が競技出場にふさわしい状態にあるか、審判員と獣医師が確認すること。合格しないと競技に参加できない)が実施された後、競技が始まった。
    乗馬服を着用した選手と馬が息を合わせ、アリーナに設けられた障害を次々に飛び越える様子は、他の競技と違う独特な優雅さがある。

    3日間のイベントで優勝したのはドイツのミハエル・ユング選手&FISCHERWILD WAVE。2位は北島隆三選手&VICK DU GISORS JRA、3位には大岩義明選手&BART L JRAが入った。ユング選手は、2012年ロンドン大会と16年リオ大会の総合馬術個人で金メダルを獲得した実力者。
    馬術競技は、世界的に馬術大国のドイツやヨーロッパ勢が伝統的に強いとされているが、2020東京大会では、日本を含む各国の人馬が繰り広げるパフォーマンスに期待したい。