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高崎卓馬氏の青春小説『オートリバース』発売

2019/09/12

    クリエーティブ・ディレクター高崎卓馬氏による小説『オートリバース』(発行:中央公論新社)が9月9日に発売された。

     

    本作は、高崎氏が女優の小泉今日子さんから、1980年代にアイドル親衛隊をしていた少年たちとの交流の話を聞き、周辺の当事者にも取材した上で書かれた青春小説。学校にも家にも居場所がない主人公が売り出し中のアイドル、小泉今日子と出会ったことで親衛隊に居場所を見つけ、恋、友情、憧れにと青春の日々を駆け抜けていく姿が描かれる。

     

    本作ついて高崎氏は、「物語を掘り起こしながら、僕自身80年代への懐かしさよりも彼らの痛々しいほどの純粋さに夢中になっていきました。同世代の人はもちろん、当時の背景を知らない今の10代にも、彼らの息遣いが届くよう願っています」とコメントしている。

     

    小説「オートリバース」書影
    四六判並製、240ページ、1400円+税   ISBN 978-4120052279
    【あらすじ】
    福岡からの転校生・橋本直は、千葉の中学で同じく転校生の高階に出会う。校内暴力の吹き荒れる学校にも家にも居場所はない。そんなときに出会ったのが、売り出し中のアイドル、小泉今日子だった。親衛隊に入隊し、"居場所"を見つけた直と高階。
     
    「俺たちの手で小泉を1位にする!」
     
    しかし、組織の拡大とともに暴走族のようになっていく親衛隊に違和感を抱く直。隊のトップを目指す高階との間には次第に大きな溝が...。


    【プロフィール】
    高崎卓馬

    たかさき・たくま 1969年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。クリエーティブ・ディレクター/CMプランナー。JAAAクリエイター・オブ・ザ・イヤーを2度受賞するなど、国内外の受賞多数。最近の仕事に、JR東日本「行くぜ、東北」、サントリーオランジーナ「ムッシュはつらいよ」、三井のリハウスなど。映画『ホノカアボーイ』の脚本・プロデュースやドラマ脚本も手がける。著書に『はるかかけら』『表現の技術』『面白くならない企画はひとつもない 高崎卓馬のクリエイティブ・クリニック』など。