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「READY STEADY TOKYO」ボクシング
国技館で実施

2019/11/01

    東京2020組織委主催のテストイベント「READY STEADY TOKYO」のボクシングが10月29~31日、本番会場になる東京・墨田区の国技館で行われた。
    イベントには8カ国から男女約50人の選手が参加し、フライ級やミドル級など各階級で試合が行われた。
    日本選手では、岡澤セオン選手(ウェルター級)が決勝でインドの選手を判定で破り、日本選手で唯一の優勝に輝いた。その他、柏崎刀翔(フライ級)、森脇唯人(ミドル級)、河野沙捺(女子フライ級)選手が決勝に進んだが、いずれも準優勝となった。
    (画像=© フォート・キシモト)

     オリンピックでのボクシングの歴史は、古代オリンピックまでさかのぼるが、当時のルールでは危険な競技だったため、18世紀までスポーツとしての歴史は途絶える。
    1876年にイギリスでグローブの着用義務など、安全に配慮したルールが制定され、現在のボクシングの基礎になった。
    近代オリンピックでは1904年セントルイス大会以降、1912年ストックホルム大会以外全ての大会で実施されている。女子は2012年ロンドン大会から正式種目に採用されている。
    また、長い間アマチュアのみ参加可能だったが、2016年リオ大会からプロの参加が解禁された。
    東京大会では、男子がフライ級(48―52キロ)からスーパーヘビー級(91キロ超)まで体重別に8種目、女子はフライ級(48―51キロ)からミドル級(69―75キロ)まで5種目でメダルが争われる。試合は男女ともに、1ラウンド3分×3ラウンドの短期決戦で、積極的な試合運びをする必要がある。

    これまでの国別の金メダル獲得数1位はアメリカ、2位はキューバ。両国で歴代金メダルの約3分の1を獲得している。女子は、ロンドン、リオの2大会で3階級全ての金メダルをヨーロッパ、アメリカの選手が獲得。
    日本は、1964年東京大会の56キロ級で桜井孝雄氏が金メダル、68年メキシコ大会の同級で森岡栄治氏が銅メダルを獲得している。近年では、2012年ロンドン大会の75キロ級で村田諒太選手が金メダル、56キロ級で清水聡選手が銅メダルに輝き、大きな注目を浴びた。
    20年東京大会では、日本から初の女子選手の出場も期待されている。