ラグビーW杯 多くの記録を打ち立て
“最高の大会”が閉幕
2019/11/06
アジア初開催の「ラグビーW杯2019日本大会」が、6週間の日程を終え11月2日に閉幕した。(画像=© フォート・キシモト)
最終日には、イングランド対南アフリカの決勝戦が、横浜国際総合競技場で行われ、12対32で南アフリカが3度目の優勝を飾った。3度の優勝は、ニュージーランドと並び大会最多タイになる。
前日に東京スタジアムで行われたニュージーランド対ウェールズの3位決定戦は、ニュージーランドが制した。
主催者のワールドラグビー(WR)と大会組織委は3日、都内で大会の総括記者会見を行った。
WRのビル・ボーモント会長は「日本大会は、これまでで最高の一つであり、新たな観客をもたらしたという点で大変に画期的だった。素晴らしく、謙虚で、歴史的なホスト国だった日本と日本人に心から感謝したい。日本代表の驚くべきパフォーマンスも、大会の最も記憶に残る瞬間だった。また、日本大会はさまざまな記録を打ち立て、ラグビーの印象を劇的に変えた」とコメントした。
大会の観客動員数は、延べ約170万4000人、1試合の平均観客数は約3万8000人だった。プール戦での最多観客動員数は、日本対スコットランド戦(10月13日:横浜)の約6万8000人。決勝トーナメントの最多観客動員は、決勝戦(11月2日:横浜)の約7万人で、同会場の最多動員数を記録した。
チケットの販売率は約99.3%で、約184万枚を販売。テレビ視聴率(ビデオリサーチ調べ:関東地区)は、特に日本戦で高く、ベスト8を懸けた対スコットランド戦(日本テレビ系列)の平均世帯視聴率は39.2%、瞬間最高視聴率は53.7%に上った。
ビデオリサーチの推計によると、日本代表戦のテレビ生中継5試合のいずれかのリアルタイム視聴者は全国で約8731万人で、決勝戦は約4189万人になるという。
また、各開催都市が全国16カ所に設置した「ファンゾーン」には、期間中約114万人が来場し、パブリックビューイングなどを楽しんだ。
組織委の嶋津昭事務総長は「大会は多くの人にとって永く記憶される素晴らしい大会になった。全ての選手と、国内外のファンにあらためて感謝する。今回の盛り上がりは、ラグビーのゲームとしての魅力とともに、ラグビーの持つ“品位”“情熱”“結束”“規律”“尊重”という5つの価値が日本人の心に響いたことにあるのではないか。大会が、世界的なラグビーの普及、発展に結び付くことを祈る。組織委は、2023年フランス大会に向けて、しっかりバトンをつないでいきたい」とコメントした。
大会公式HP:
https://www.rugbyworldcup.com/