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第12回「日本マーケティング大賞」
グランプリは、“ラグビーワールドカップ2019 日本大会成功に向けたマーケティング活動”

2020/06/24

    日本マーケティング協会(JMA)は6月19日、第12回「日本マーケティング大賞」(選考委員長:安部順一読売新聞東京本社常務・広告局長)を発表した。
    同大賞は、厳しい経済環境の中でも、企業・自治体・団体などの組織における新しいマーケティングやコミュニケーションの手法、ビジネスモデルの開発を積極的に促すことで、消費者の生活の向上と経済・社会の活性化に資する活動を奨励し、マーケティングのプレステージを高めることを目的として、第1回が2009年に実施された。
    12回目となる本年は、日本の市場が成熟化する中で、成長につながる創意工夫が凝らされたプロジェクトが数多くエントリー。推薦プロジェクト総数137件の中から、グランプリ・準グランプリ各1件、奨励賞4件、地域賞3件が選出された。
     

    ポスター

     ●日本マーケティング大賞グランプリ(副賞30万円)
    「ラグビーワールドカップ2019 日本大会成功に向けたマーケティング活動(日本ラグビーフットボール協会/ラグビーワールドカップ2019組織委員会)」。

    選定理由:ラグビーワールドカップ2019日本大会は、アジアで初めて開催されたラグビーワールドカップであり、ラグビーの地平線を広げた大会と位置付けられている。これまで、野球、サッカー等に比べ人気の低かったラグビーを、真のメジャースポーツへと押し上げることを目標に、大会はもちろん、競技自体への関心を高めるコミュニケーションを実施。同時に、SNS、雑誌連携、キャラクターグッズの開発などを通して、若者、女性など、これまでラグビーになじみのなかった“にわかファン”層を拡大。準備期間から、期間中、閉幕後まで、継続的に情報発信を行い、感動の瞬間をつくり出すことに成功。超満員のスタジアム、高視聴率につながり、日本列島に空前絶後のラグビーブームを巻き起こした。

    ●日本マーケティング大賞準グランプリ(副賞10万円)
    「WORKMAN Plus のマーケティング (ワークマン)」

    選定理由:ワークマンは、「機能と価格に新基準」というコンセプトで職人向け作業服の販売を手掛けている。その中で培った技術力やオペレーション力を生かして、“低価格かつ機能的な”アウトドアウェアの新業態「WORKMANPlus」を2018年9月から展開。
    そのマーケティング手法において、作業着ブランドを女性が着る、「ワークマン女子」という新顧客の創造や、ワークマンと同じ商品を、見せ方の工夫(マネキン、照明、陳列方法等)、「過酷ファッションショー」などで新しく見せることで売り上げにつなげた。今までブランドメーカーが独占していたスポーツアウトドア市場を、新たな切り口で市場を創造した。
    詳細は、同大賞のサイト(https://www.jma2-jp.org/home/news/676-taisho12)まで。