「大人がこどもになってみる」をコンセプトに、国内電通グループ横断で子どもの当事者視点で研究を行う電通の専門組織「こどもの視点ラボ」は4月16日(木)、愛知県豊田市と「こどもにやさしいまちづくりの推進に向けたこどもの視点の体験機会の提供等に関する連携協定」を締結した。
近年、子どもの安全や育ちに関する社会的な関心が高まっており、行政だけでなく地域全体で子どもを支える取り組みが求められている。特に、子どもの行動や感覚を大人が正しく理解することは、子どもの生活環境をより良くするための重要な基盤となる。しかし、日常の中で子どもの視点を具体的に体験できる機会は限られており、理解の差が課題となるケースは少なくない。
「こどもの視点ラボ」と豊田市は本協定に基づき相互に連携・協力し、子どもの視点の体験機会を広く提供するとともに、市民参加型のイベントなどを通じて得られる意見を、子どもの視点に関わる取り組みや研究活動へつなげていく。
同日に豊田市で行われた締結式では、豊田市の太田稔彦市長、「こどもの視点ラボ」の石田文子、沓掛光宏両共同代表が登壇した。
石田共同代表による「こどもの視点ラボ」の取り組みの紹介に続き、太田市長が実際に「こどもの視点ラボ」のコンテンツの1つである「大人ランドセル」を体験した。
「大人ランドセル」は、子どもが感じるランドセルの大きさと重さはもちろん、ランドセルに入りきらない上履き袋、体操着入れ、給食袋、図工バッグ、水筒といった手持ちの荷物も含めて、大人に体感してもらうために製作されたもの。小学生の荷物の平均値5.7kgをもとに大人に換算した「大人ランドセル」と手持ちの荷物の重さの合計は18.9kgほどあり、子どもの大変さを身をもって体感できる。(参考リンク:https://dentsu-ho.com/articles/8334)
太田市長は、「豊田市はクルマのまち。交通安全がとても大切です。子ども目線での交通安全対策や、まちの交通安全対策の効果など、この取り組みを通して検証ができたらと思っています。」と語り、石田共同代表は、「子どもの視野角は大人よりも狭いということは知られていると思いますが、実際に、クルマがどれぐらい見えていないのかなどを自分たちで研究してみたいという気持ちがずっとありました。そういうことも含めて、今後、豊田市と一緒に、いろいろなことをしていけるととてもうれしいなと思っています。」と今後の活動について展望した。また、沓掛共同代表は「(市民の皆さんが)こうした体験を通して、自分の子どもの頃ってこうだったなと楽しみつつ、子どもの気持ちを理解し、子どもにやさしいまちづくりに生かしていただければと思っています。」と話した。
今後、豊田市と「こどもの視点ラボ」は、7月開催予定の「こどもの視点教室」を皮切りに、さまざまなイベントでの連携を予定している。
「こどもの視点ラボ」は2021年の発足以来、「大人がこどもになってみる」ことで子どもへの理解を深め、親と子、社会と子どもの関係をより良くしていくことを目指して活動している。一方、豊田市は2007年に「豊田市子ども条例」を制定し、子どもの権利を尊重したまちづくりを継続的に進めている。
■こどもの視点ラボ
「こどもの当事者視点とはどのようなものか」を真面目かつ楽しく研究している国内電通グループ横断ラボ。「大人がこどもになってみる」ことで子どもへの理解を深め、親と子、社会とこどもの関係をより良くしていくことを目指して活動している。
https://kodomonoshiten.com/
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