京都で「和食道」を極める
1月からさまざまなイベント実施
2014/12/09
農林水産省は2015年1月30日から、和食の神髄を世界や次世代へ伝承するイベント「和食道(WASHOKU-DŌ)The World Japanese Cuisine Show」を、京都のさまざまな会場で初開催する。
13年12月に「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中で和食が身近になっている中、「和食とは何か」を知り、学び、神髄を極める場を目指す。15年は、和食と同様にユネスコ無形文化遺産であり、世界に浸透しているフランス料理界とコラボレーションする。外国人料理人が和食の技術・情熱を競うコンペティション「和食ワールドチャレンジ2015」や、和・仏の料理人や有識者が和食の伝統や最先端の発想を学び体験するシンポジウムなどの「和食道探求イベント」、本場の和食や食材を堪能できる街頭イベントを実施する。
左から京都市産業観光局 観光MICE推進室・高畑重勝室長、デュカス氏、大坪課長、村田氏、京都府商工労働観光部観光課・田中照彦課長 |
12月4日、都内で同イベントの記者会見が行われ、イベントの総合プロデューサーを務める、料亭「菊乃井」主人・村田吉弘氏やアンバサダーのフランス料理シェフ・アラン・デュカス氏らが出席した。冒頭、農林水産省 食料産業局の大坪正人食品小売サービス課長は「海外で和食の魅力を伝える人材を育てる場になることを期待する。イベントの主な対象は、外国の方を想定しているが、国内の皆さまにも和食の新しい一面に触れてもらいたい」とあいさつした。村田氏は「官・民・料理人が一体となって、食のイベントができるのは素晴らしい。他の自治体も巻き込んで、さらに和食が世界に波及していくことを願っている」と話した。デュカス氏は「和食は文化遺産になったが、今後、他の料理と戦っていくためにはマーケティングや情報提供も必要だ」と述べた。2人はトークセッションで、和食の特長である食材の多様性や、ヘルシーさ 栄養バランス、季節性 日本酒との相性などについて語り、イベントへの期待感を示した。
公式サイト:http://washoku-do.jp/