US発★テレビ番組ネット配信、広告ブロックソフトに対抗
2015/09/02
テレビ番組のインターネット配信が拡大する中、広告が表示されないようにするブラウザー用の広告ブロックソフトが問題になってきている、とアドエージが報じている。正確な統計はないが、AdBlockなどの広告ブロックソフトを使ってプリロール広告や番組中の広告を遮断するユーザーが増えており、テレビネットワーク各社が実態の究明や対策に乗り出している。
米CBSテレビの番組配信サービス CBS Interactiveは、他社に先駆けて2013年から広告ブロックソフトを使ったブラウザーでの番組視聴を制限している。番組にアクセスすると、ソフトを無効にするように警告メッセージが出現する。同社のデービッド・モリスCRO(最高販売責任者)は「オンラインメディアに関わる者全ての問題であり、業界として対抗する必要がある」と語る。
ディズニー、NBCユニバーサル、FOX傘下のフールーも、CBSと同様に番組視聴を制限している。
その他ABCは広告ブロックテクノロジーを監視しているものの、オンデマンド視聴のほとんどがアプリやインターネットに接続したテレビなどからで、ブラウザの広告ブロックソフトの影響は少ないとして、現在のところ具体的な対策は取っていない。
FOXは、広告ブロックソフトに対応しても別の抜け道が現れ根本的な解決にはならないと想定し、よりユーザーに受容される広告の入れ方を模索。最近では番組前に60秒CMを流し、番組にはCMを入れないなどの取り組みを行い検証を行っている。