子どもの好き嫌いに効果!?~食べる、を考える歌「ごはんハンハン」を子どもたちと歌ってみた!
2015/10/16
今日、10月16日は国連が定めた世界食料デー。より多くの人に世界の食料問題について知り、考え、行動してもらうための日だ。それに合わせて10月は「世界食料デー」月間となっている。
電通では、今年の「世界食料デー」月間に合わせてNPO・NGOや国際機関など(※)と「食べる、を考える歌『ごはんハンハン』」を協働制作し、特設サイトで公開している。
「食」は皆に身近なテーマであるとともに、特に子育て世帯では、目前の食問題「子どもの好き嫌い」に直面していることも少なくない。
同楽曲を聴く前と聴いた後、子どもたちの食行動にどのような変化があるのか。関東学院大学栄養学部の菅洋子准教授監修のもと神奈川県の関東学院のびのびのば園で実証実験を行い、今日、特設サイト(リンク先のページ中ほど)で結果を発表した。
これによると、多くの幼稚園児が、歌って踊った後に、「おなかがすいた」「食べるって楽しい」「みんなで食べるとおいしい」などの感想を報告。好き嫌いの状況、嫌いなものを出したときの様子に変化が見られたという。
同楽曲を歌っているのは、女子栄養大学出身のラッパー「DJみそしるとMCごはん」さんと、子どもたちに大ヒットしたダンス付き楽曲「エビカニクス」の女性デュオ「ケロポンズ」。歌詞には、世界中の人たちみんながごはんを「おいしい」と食べられる世界を作りたい、という思いが込められている。
振り付けは、幼稚園、保育園、小学校、家庭などで取り入れやすいよう、子どもたちが楽しく覚えられるものに工夫されている。
実証実験では、同楽曲を踊りながら歌うことで、「好き嫌いが減った」「嫌いなものでも食べるようになった」などの変化が認められた。たくさんの子どもたちが「みんなで食べる幸せ」を実感した結果になった。
菅准教授は「園の先生からは『楽曲がかかるとノリノリで踊りながら歌う』、保護者からは『家でも踊っている』などの声も聞かれました。園児たちは、テンポの良い、振り付きの歌を踊りながら歌うことで食欲が増し、歌詞や問いかけに出てくる身近な料理名に触れることで、食への関心が高まっていったのかもしれません」とコメントを寄せている。
問い合わせはこちら。
関東学院大学栄養学部 菅洋子准教授
博士(スポーツ医学)、管理栄養士。
2007年筑波大学大学院博士課程修了。同年からつくばウエルネスリサーチで中高齢者を対象にした運動栄養プログラムのシステム開発や健康コンサルティング事業に携わる。2012年から関東学院大学に着任し、学生教育と減量プログラム開発に関する研究に従事。
DJみそしるとMCごはん
「おいしいものは人類の奇跡だ!」をモットーに、料理と音楽の新たな楽しみ方を提案する、超自家製ラッパー。まぎらわしい名前だけど、1人。2013年冬、メジャーデビュー。FUJI ROCK FESTIVALなどの大型フェスにも、ちゃっかり名を連ねる。2014年春から、NHK Eテレにて“音楽×料理”番組「ごちそんぐDJ」を放送中。
ケロポンズ
1999年6月結成。ケロこと増田裕子とポンこと平田明子のスーパーデュオ。親子で楽しめる、笑いあり、歌あり、なんでもあり~のステージを全国各地で繰り広げる。主な作品にCD「エビカニクス」など。NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」にあそび歌を提供、BS日テレ「それいけ!アンパンマンくらぶ」に出演、など幅広く活動中。