電通、ブラジルのオンライン・オーディエンスデータ会社
「ナベッグ社」の株式100%取得で合意
2016/01/12
電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は1月12日、中南米最大の広告市場であるブラジルにおけるデジタルサー ビスの強化・拡充のため、オンライン・オーディエンスデータ会社「Navegg」 (ナベッグ社)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意したと発表した。
2009年に設立 されたナベッグ社は、オンライン・オーディエンスデータを提供するデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)を管理・運営している。その最大の強 みは、媒体社や有力サイトとの強固な協力関係をもとに、毎月100億件を超えるオーディエンスデータの蓄積・分析を行っている点にある。ブログ、ポータル サイト、価格比較サイト、Eコマースサイトをはじめ10万を超える内外のサイトと提携してブラジル最大規模のDMPを構築し、媒体社や企業によるマーケ ティング活動を支援している。またナベッグ社は、これらのデータを分析・活用したCRM領域での戦略コンサルティングも行っている。顧客には、ブラジルの 主要オンライン媒体社、運用型広告のプラットフォーム会社のほか、南米全域や米国の企業も含まれる。
これまで電通グループのブラジルにおける顧客向けサービスは、総合広告会社のNBS(2014年5月に買収)や電通ラテンアメリカ(電通ブラジル)、クリエーティ ブ・エージェンシーのmcgarrybowen(マクギャリーボウエン)、総合デジタルエージェンシーのLOV Interactive Communications(ラブ)、リダイレクト・デジタル・マーケティング(2015年7月に買収)、モバイルエージェンシーのポントモビ (2015年10月に買収)、OOHエージェンシーのOOHプラス(2014年12月に買収)、デジタル分野のグローバルネットワーク・ブランドである Isobar(アイソバー)やiProspect(アイプロスペクト)などを通して行ってきた。
今後、ナベッグ社は、電通グループにおいて運用型広告のトレーディングデスクサービス機能を担っているAmnet(アムネット)やグループ各社との連携を図ることで、ブラジルを含む南米でのシナジーの創出を図っていく。
【ナベッグ社の概要】
社名:NVG Participações S.A.(ナベッグ社)
本社所在地:ブラジル クリチバ市
設立:2010年2月(現在の法人組織となった年月。設立は2009年)
株主構成:買収手続き完了後 電通イージス・ネットワーク 100%
収益(Revenue):375万レアル(約1.1億円)(2014年12月期)
代表者:
Luciano Juvinski(CEO)
Pedro Cruz (Business Development Director)
Adriano Brandão (Commercial Director)
従業員数:18人
事業内容:オンライン・オーディエンスデータ領域全般のサービスを提供
電通ニュースリリース http://www.dentsu.co.jp/news/release/2016/0112-008620.html