宝島社の企業広告 「死ぬときぐらい好きにさせてよ」で 新年に人生を考える

    2016/01/13

    宝島社の企業広告

    「死ぬときぐらい好きにさせてよ」で
    新年に人生を考える

    出版社の宝島社は1月5日、新聞4紙に企業広告「死ぬときぐらい好きにさせてよ」を掲載した。同社は1998年から、商品では伝えきれない“企業として社会に伝えたいメッセージ”を発信したいと新聞広告を掲載している。過去の作品の多くは、広告電通賞をはじめ数々の新聞広告賞を受賞している。

    今回のテーマは、「死について考えることで、どう生きるかを考える」。

    日本の平均寿命は世界一で、いかに長く生きるかに注目が集まる中、いかに死ぬかという視点が抜け落ちているのではとの思いから制作された。広告は、いかに死ぬかは、いかに生きるかと同じであり、個人の考え方や死生観がもっと尊重されてもいいのではないかと問い掛ける。

    作品は15段カラー見開きで、女優の樹木希林さんを起用。ビジュアルはイギリスの画家・ジョン・エヴァレット・ミレイの名作「オフィーリア」をモチーフにした。構図は原画にほぼ忠実ながら、現代的、日本的な要素も加え幻想的なものに仕上がっている。キャッチコピー「死ぬときぐらい好きにさせてよ」とそれに続くボディーコピーに樹木さんの個性がマッチして、新年にあらためて人生の行く末に思いをはせる読者も多かっただろう。

    樹木さんは出演に当たり「“生きるのも日常、死んでいくのも日常”で死というのは悪いことではない。それは当たり前にやってくるもので、自分が生きたいように死んでいきたい。最後はもろとも宇宙のちりになりて。そんな気持ちでいる。そういったことを伝えていくのも一つの役目と思った」とコメントした。

    ■ 過去の作品(一部)

    2012年「ヒトは、本を読まねばサルである」
    2012年「君よ、散財にためらうなかれ。君の10銭で浅草が建つ。」

    宝島社 広告サイト: http://tkj.jp/company/ad