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第4回「全広連日本宣伝賞」各賞決定

2016/01/22

    全日本広告連盟(大平明理事長)は、昨年12 月16 日、第4回「全広連日本宣伝賞」選考委員会を開き、「松下賞」を加賀見俊夫氏(オリエンタルランド会長兼CEO)、「正力賞」を堀威夫氏(ホリプロファウンダー最高顧問)、「吉田賞」を小林保彦氏(青山学院大学名誉教授)、「山名賞」を原研哉氏(デザイナー、日本デザインセンター社長)、特別賞を福井昌平氏(CI戦略プランナー、イベント学会理事)にそれぞれ贈賞することを決定した。各賞は、5 月18 日開催の「第64 回全日本広告連盟仙台大会」式典内で、贈賞を行う予定。各賞の受賞者と贈賞理由は下記の通り。

    ■「松下賞」

    加賀見俊夫(かがみ・としお)氏 ㈱オリエンタルランド会長兼CEO

    1995 年に社長、2005 年から現職。1983 年の東京ディズニーランド開業に尽力し、その後、東京ディズニーシー、関連ホテルなどをふくめた東京ディズニーリゾート(TDR)の開発・成長を牽引してきた。継続的な成長投資、独自のマーケティング戦略、そして徹底したスタッフ教育やきめ細かいサービスにより、顧客のリピート率を高め、TDRを国内屈指の複合リゾート施設に育てる。各メディアへの広告展開も積極的に行い、ブランド力強化、来園者数アップに大きく寄与している。

    ■「正力賞」

    堀威夫(ほり・たけお)氏 ホリプ ロファウンダー最高顧問

    1960 年堀プロダクション(現ホリプロ)創業。以後半世紀以上にわたって優秀なタレントを輩出し続ける一方、テレビ番組・音楽・映画・テレビCM・舞台・ネットコンテンツなどの企画開発から制作まで一貫して行うビジネススタイルをいち早く確立。日本のエンターテインメント産業近代化の先駆者として映像メディアおよび広告コンテンツの発展に大きく寄与した。芸能プロダクションとして初の東証1部上場・経団連加入など、業界全体の社会的地位向上に多大な貢献をしている。

    ■「吉田賞」

    小林保彦(こばやし・やすひこ)氏 青山学院大学名誉教授

    長年、広告・マーケティング・コミュニケーションを専門に教壇に立ち、多くの優秀な人材を育成、輩出した。広告業の研究では、実務的に示唆に富む研究成果を多数発表。広告関係団体の活動にも積極的に参画し、学界と広告界のパイプ役として大きな役割を果たす。日本広告学会会長として、同学会のクリエーティブ・フォーラムの立ち上げに尽力。広告学界の牽引者としての重責を担うとともに、広告・マーケティングの発展と向上に尽力した功績は大きい。

    ■「山名賞」

    原研哉(はら・けんや)氏 デザイナー、日本デザインセンター社長

    「RE DESIGN」や「HAPTIC」など独自の視点で企画した展覧会を通して日常や人間の諸感覚に潜むデザインの可能性を提起。2002 年から無印良品のアドバイザリーボードメンバーを務める。長野五輪の開・閉会式プログラム、愛知万博公式ポスターをデザイン。東京ADC賞グランプリ、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞など国内外で多数受賞。近年、「TOKYO FIBER」展や「JAPAN CAR」展など、日本産業の潜在力を世界に提示する仕事に注力。武蔵野美術大学教授として、後進の指導育成などデザイン界の発展に多大な貢献をしている。「デザインのデザイン」など著書多数。

    ■「特別賞」

    福井昌平(ふくい・しょうへい)氏 CI戦略プランナー、イベント学会理事

    ミラノ万博で日本館の総合プロデューサーを務め、世界に貢献する日本の「食と農」の知恵と技をアピールして金メダル獲得に貢献した他、見本市事業「ジャパンサローネ」や「4K インターネット・クラウド」による情報発信事業を構築し、日本食文化の魅力を国際社会に鮮烈にアピールした。また2012 年以降、東北の創造的復興に資する博覧会構想研究をイベント学会を舞台に組成し、座長を務め、各界への政策提言を積極的に推進している。