電通、「中国広告教育共同プロジェクト」20周年
2016/05/31
電通が中国広告業界の人材育成のために推進してきた「中国広告教育共同プロジェクト」が20周年を迎え、5月27日、中国伝媒大学内の広告博物館で記念式典が開催された。式典には100人を超える過去の参加者が参加し、プロジェクトの実績や成果を振り返った。
主催者あいさつでは、中国教育部国際合作与交流司の許濤司長が「さらなる交流継続に期待しています」と述べ、電通の中本祥一副社長は「広告文化を通じ、より健全で強固な絆を築いていきたい」と語った。また、在中国日本国大使館の伊藤康一首席公使、中国国家工商総局広告監督管理司の黄新民副司長が来賓を代表してあいさつ。
20年間で、東京本社で研修を受けた中国の大学教員は155人、広告講座などへの参加者は1万4000人以上。今や参加者の多くが中国の教育機関や広告・メディア業界で活躍している。
博物館内には写真や映像でプロジェクトの歴史を展示したコーナーが設けられ、参加者は過去の思い出や未来への展望に花を咲かせていた。
28日には同大学内の国際交流センターで記念シンポジウムが行われ、電通イージス・ネットワーク(DAN)中国の山岸紀寛CEOが「デジタル時代のDANの戦略」について基調講演を行った他、林信貴マーケティング・ソリューション局長、堀切禎史ビジネス・クリエーション・センター未来創造室部長、八木義博CDCクリエーティブ・ディレクターの3人が、それぞれ「時代に応じた広告人材」「広告業界の発展と変革」「クリエーティブの挑戦」のテーマで行われた分科会の講師を務めた。