電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は6月7日、オーストラリアの有力デジタルマーケティング・エージェンシー「Scorch Pty Ltd」（スコーチ社）の株式51%の取得と、今後、完全子会社化するオプションを当社グループが有することについて、同社株主と合意したと発表した。

2006年設立のスコーチ社は、メルボルン市に本拠地を置き、シドニー市、フィリピン・マニラ市にも拠点を構えている。同社は50人の従業員を抱え、各地の中小企業を対象に、SEO（Search Engine Optimization）をはじめとするパフォーマンス領域のデジタルマーケティング・サービスを提供している。広告やウェブサイトなどのデザイン、コンテンツ制作、ソーシャルメディア・マーケティング、Eメール・マーケティング、データ解析といったサービスも含まれる。

株式取得後、電通イージス・ネットワークはスコーチ社を電通グループの9つのグローバルネットワーク・ブランドの一つで、同様のデジタルマーケティング事業を展開するiProspect（アイプロスペクト）のネットワークに組み込む。ブランド呼称をScorch iProspect（スコーチ・アイプロスペクト）とし、グループ会社との連携によりシナジーを生み出していく。

【スコーチ社の概要】
社名：Scorch Pty Ltd
本社所在地：
オーストラリア・ビクトリア州・メルボルン市
シドニー市、フィリピン・マニラ市にも拠点を構える
設立：2006年5月
株主構成：
株式取得後、電通イージス・ネットワーク 51%、同社経営陣 49%
収益(Revenue)：356万オーストラリアドル（約2.8億円）（2015年12月期）
代表者：
Terence Hooi（創業者兼CEO）
Kevin Hooi (創業者兼Director)
従業員数：50人
事業内容：デジタルマーケティング全般のサービスを提供

電通ニュースリリース　http://www.dentsu.co.jp/news/release/2016/0607-008946.html