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PINS Talks×JAPAN DRIVE
~越境フィンテックがいまクリエーティブなビジネスインフラに

2016/08/08

    多国間で使用が可能な北欧発のポイント交換・決済システム「PINS(ピンズ)」は今、積極的にアジア展開を探っている。今回、PINSの可能性を広くデモンストレーションするセッション「PINS Talks×JAPAN DRIVE~越境フィンテックがいまクリエーティブなビジネスインフラに」(主催=PINS、ラトビア投資開発庁 協力=電通チーム・クールジャパン、ForbesJAPAN、東京メトロポリタンテレビジョン、ASIA BUSINESS SUPPORT)が8月2日、東京・汐留の電通ホールで開催された。

    PINSは異なる国・産業・文化を結びつける仮想通貨として注目されている。セッションでは他のポイントサービスとは異なる性格を持つPINSが、北欧諸国でどのように活用されているのかを確認するとともに、今後、日本でどのように活用できるか、その可能性を探った。PINSと提携するさまざまな海外企業のトップを招聘してのパネルディスカッションが行われた。

    PINSグループCEOのガビ・クール氏
    PINSグループCEOのガビ・クール氏
     

    続いて、「社会インフラに革命をもたらすフィンテック」をテーマとしたパネルディスカッションでは、高野真氏(ForbesJAPAN 編集長)をモデレーターに、パネリストに森田倫史氏(みずほ銀行 産業調査部 戦略プロジェクト室長)、伊藤千恵氏(電通国際情報サービス 金融ソリューション事業開発部 企画グループ グループマネージャー)、ジュネート・オータン氏(OTOYOL Smart Highway Project Leader)、ニック・ラミン氏(Getgo General Manager)、岡村信悟氏(横浜スタジアム社長)が登壇。ディスカッションパートナーとしてクール氏も参加した。それぞれの立場から仮想通貨の取り組みや現状を報告した後、PINSのインフラとしてのパワーや可能性について話し合った。

    パネルディスカッション
     

    その中ではオータン氏が、他に先駆けてPINS導入を進めているトルコ高速道路の事例を紹介。イスタンブールとイズミルをつなぐ全長440キロのスマートハイウエーでPINSを利用したさまざまなサービスを今年末にスタートすると語り、注目を集めた。

    ジュネート・オータン氏(OTOYOL Smart Highway Project Leader)
    ジュネート・オータン氏(OTOYOL Smart Highway Project Leader)
     

    さらに、次のパネルディスカッションでは、引き続き高野氏をモデレーターに、バイバ・ズゼーナ氏(MTG Latvia CEO)、オスマン・アタマン氏(FulI Charger CEO)、城田信義氏(東京メトロポリタンテレビジョン 編成局 国際部長)、セレリナ・ジュディサリ氏(MAHKA PICTURES CEO)、田中茂樹氏(アジアビジネスサポート/じゃかるた新聞/PINS ASIA Partners)がパネリストとして、クール氏がディスカッションパートナーとして登壇、「PINSの事例で紐解く、ユーザーコミュニティを活性化させるマーケティング」をテーマに、前のパネルディスカッションを踏まえて、異業種とPINSの相乗効果について話し合った。

    パネルディスカッション
     

    城田氏からは、東京メトロポリタンテレビジョン開局20周年を機に中国での事業展開を進めており、その一つとして音声の中にQRコードを打ち込んで、テレビの前でスマホを振るとQRコードが入るシステムが実用化されつつあること、そして、その中でPINSをどう導入できるかを現在検討中であることが報告された。東京メトロポリタンテレビジョンは、新規の国際事業としてPINS社のアジア展開への事業参画を表明している。

    城田信義氏(東京メトロポリタンテレビジョン 編成局 国際部長)
    城田信義氏(東京メトロポリタンテレビジョン 編成局 国際部長)
     

    パネルディスカッション終了後、会場を移して「ネットワーキング・ティーパーティ」が開かれ、参加者は積極的に意見を交換し合っていた。