電通、独立系ではオーストリア最大の総合メディアエージェンシー「メディア・アット社」の株式100%取得で合意
2017/05/11
05月11日に配信された電通ニュースリリース文面は以下の通りです。
2017年05月11日
電通、独立系ではオーストリア最大の総合メディアエージェンシー「メディア・アット社」の株式100%取得で合意
株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:山本 敏博、資本金:746億981万円)の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、独立系ではオーストリア最大で同国2位の取扱高を誇る総合メディアエージェンシー「media.at GmbH」(本社:ウィーン市、CEO:Andreas Knie、以下「メディア・アット社」)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意しました。
本件買収により、当社グループはオーストリアで第2位の広告会社グループとなります。なお、本買収の実現のためには、オーストリア規制当局の承認が必要になります。
40年以上の歴史を持つメディア・アット社は、コミュニケーション戦略に関わるコンサルティングや調査・データ分析、またマスメディア、デジタルメディア、OOH(屋外/交通)メディアなどを活用した広告のプランニングとバイイング、広告効果の検証などを総合的に提供するメディアエージェンシーとして成長し、現在ではオーストリアの有力企業や国際的な企業に広告サービスを提供するなど同社の顧客ポートフォリオは充実しています。
当社グループのグローバルネットワーク・ブランド※の1つであるCarat(カラ)が2016年9月に発表した「世界の広告費成長率予測」によると、オーストリアでは新聞やテレビなどのマス広告が市場全体の7割を占めていますが、デジタル広告の2014年以降の急速な成長に伴い、数年後にはデジタルが最大の広告セグメントになると予測しています。
当社は買収後もメディア・アット社の社名をそのまま維持し、当社グループ各社との協業を進めていきます。特にデジタル作業に特化したブランドであるIsobar(アイソバー)、iProspect(アイプロスペクト)や、デジタル広告をより正確なターゲットに、よりタイムリーに届けるトレーディングデスク・サービスを提供しているAmplifi(アンプリファイ)との協力関係を深め、同国におけるグループ内での相乗効果を高めていきます。
なお、本件が当社の2017年12月期の連結業績に与える影響は軽微です。
※電通の海外事業を統括する「電通イージス・ネットワーク社」(ロンドン)は、10のグローバルネットワーク・ブランドを中心に世界でビジネスを展開しています。10のブランドとは、Carat、Dentsu(Dentsu Brand Agencies)、Dentsu media、iProspect、Isobar、mcgarrybowen、Merkle、MKTG、Posterscope、Vizeumを指します。
【メディア・アット社の概要】
社名:media.at GmbH
本社所在地:オーストリア・ウィーン市
設立:1974年10月(営業開始は1975年)
株主構成:株式取得後、電通イージス・ネットワーク 100%
収益(Revenue):1,020万イギリスポンド(約15億円)(2016年6月期)
代表者:Andreas Knie (CEO)
従業員数:70名
事業内容:総合メディアエージェンシーとして、マスメディア・デジタルメディア・OOH(屋外/交通)メディアなどを活用した広告サービスを提供
電通ニュースリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2017/0511-009286.html